香港が25年ぶりの史上2個目の金メダル

更新日:2021年07月27日
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オリンピック金メダル

香港フェンシング代表の張家朗(Cheung Ka Long)が男子フルーレ個人で優勝し金メダルを獲得しました。香港で25年ぶり史上2個目の金メダルという歴史的な快挙であり、香港内のショッピングモールなどでは生放送を観た市民が大盛り上がりしていました。不動産デベロッパーの恒基兆業地產から金メダルの報奨金として500万香港ドル(約7000万円)が贈られます。

張家朗は現在24歳で身長193センチの長身、「少年劍神」というニックネームでも知られています。中学3年生(2012年頃)までは両親がバスケットボール選手であったこともありバスケットボールチームに入っていましたが、途中からバスケットボールを辞めてフェンシングを始めました。中学4年生(日本の高校1年生にあたる)になるとフェンシングのプロアスリートになるために学校を中退し、2014年以降に複数のアジア大会でメダルを獲得しています。2016年リオデジャネイロオリンピックではベスト16でブラジル代表に敗れましたが、今回の東京オリンピックでは「当時は比較的若かったので、今回の精神状態は2016年オリンピックの時とは違う」と話していたようです。

東京オリンピックの決勝での対戦相手はリオデジャネイロオリンピックの金メダリストでイタリア代表のダニエレ・ガロッツォ。ダニエレ・ガロッツォは、準決勝で日本代表の敷根崇裕に15対9で勝利して決勝に進んだ選手でした。

香港代表がオリンピックで金メダルを獲得したのは1996年のアトランタオリンピックで、セーリング女子の李麗珊(リー・ライシャン)のみ。香港は1997年7月1日にイギリスから中国へ返還され香港特別行政区として成立したので、返還後では初の金メダルとなります。

恒基兆業地產の500万香港ドルの報奨金の他にも、香港の地下鉄を運営するMTRは金メダル獲得のお祝いとして、張家朗に生涯無料の乗車券をプレゼントすると発表しました。また香港代表のアスリート達にも、1年間有効の無料乗車券を送ると発表。またバス運営会社であるカオルーンバス(九巴)も金メダル獲得に祝賀を述べ、オリンピックに出場した全メンバーに1年間の無料乗車券をプレゼントすると発表しました。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日0人、感染者合計は11,979人、死者合計は212人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約3,065,200人(人口の約40.9%)(シノバック1,217,900人、ビオンテック1,847,300人)、うち2回目接種が約2,271,500人(シノバック925,700人、ビオンテック1,345,800人)となっています。