キャセイの外国人CAの就労ビザ更新が却下
本日は、キャセイパシフィック航空の2018~2019年に入社した外国人CA全員の就労ビザ更新が却下されたと報じられていること、2021年3月~5月の失業率が6.0%となり前回から0.4%改善されたこと、アップルデイリーの幹部5人が逮捕され関連3社の約2億6000万円相当の資産が凍結されたこと、の3つの話題をお伝えします。
■キャセイの外国人CAの就労ビザ更新が却下
香港メディアThe Standardが本日未明に、キャセイパシフィック航空の2018~2019年に入社した外国人CA全員の就労ビザ更新が却下され、外国人パイロットはビザ更新こそできたものの最短で6ヶ月の短期間(一般的には3年)でのビザ更新となったと報じました。
The Standardによると、キャセイパシフィック航空は昨日「香港イミグレーションにはビザ更新の正当化を説明するため努力をしてきた。一部の従業員が退社しなければならなくなったことに遺憾の意を表明する。数ヶ月後には日本と韓国へのフライトが増えると予想しているため、日本語と韓国語のスキルを持つCAについては不服を申し立てる」と述べました。
ビザ更新が却下された具体的な外国人CAの人数は発表されていませんが、The Standardによると、少なくとも150人の台湾人CAが含まれると報じられています。外国人パイロットについては、ボーイング747のパイロットは3年更新となったが、ボーイング777とエアバスA350のパイロットは1年、A330のパイロットは6ヶ月のビザ更新となったと報じられています。
■失業率0.4%改善。ほとんどの業界で改善
香港政府の統計局が2021年3月~5月の失業率を6.0%と発表しました。前回(2月~4月)の6.4%から0.4%改善され、この1年間で最も失業率が低くなりました。失業者数は247,500人から14,200人減少し、233,300人となっています。
また、消費財・観光関連(小売、宿泊、飲食含む)の失業率は9.4%(前回は9.9%)、飲食業界の失業率は11.3%(前回は12.1%)となり、ほとんどの業界で改善がみられました。労工及福利局局長の羅致光は「回復のペースは業界によって差があり、一部の業界は新型コロナ流行前の水準に戻るまで他と比べて長い時間がかかるだろう」と話しました。
■アップルデイリーの幹部5人が逮捕
香港警察が香港国家安全維持法(国安法)に基づき、香港メディア「アップルデイリー(蘋果日報)」の幹部5人を逮捕し、500人態勢で本社編集局を捜索しました。記事などを通じて外国勢力と結託し国家安全に危害を加えた疑いがあるために逮捕したと説明しています。その他にも関連の印刷会社など3社の捜索もおこなわれ1800万香港ドル(約2億6000万円)相当の資産が凍結されたようです。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日0人、感染者合計は11,882人、死者合計は210人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約1,847,100人(人口の約24.6%)(シノバック809,700人、ビオンテック1,037,400人)、うち2回目接種が約1,233,500人(シノバック511,000人、ビオンテック722,500人)となっています。