福島の処理水問題で食品輸入に影響か?
本日は、日本政府が福島第一原発の処理水の海洋放出を決定したことで日本からの食品輸入の規制が強化される可能性があること。香港の富裕層エリアの不動産家賃の下落が目立っているという2つの話題をご案内します。
■福島の処理水問題で食品輸入に影響か?
日本政府が福島第一原発の処理水の海洋放出を決定したことを受け、日本からの食品輸入の規制が強化される可能性があります。
ソフィア・チャン食物及衞生局局長は「香港政府は食品の安全への影響を非常に懸念しており、日本政府に関連情報を要求している。日本は国際コミュニティとの相互の合意があるまで一方的に処理水を放出すべきではない。香港政府は日本からの輸入食品に対して放射能検査を定期的に実施し、関連情報を精査しリスク評価をおこない、日本からの輸入食品の監視業務内容を調整すべきか、追加の対策をおこなうべきかなどを必要に応じて決定する。日本からの輸入食品の検査の増加および福島とその付近からの食品輸入規制強化の可能性は除外できない」と立法会で話しました。
■ミッドレベルで家賃が最大25%下落
富裕層に人気があるミッドレベルやディープウォーターベイの家賃が2019年半ばから最大25%下落していると千居Spacious(不動産ウェブサイト)での検索結果をもとにブルームバーグが伝えました。さらに裕福な若者に人気のソーホーでは家賃が20%下落しているようです。ブルームバーグは家賃下落について「反政府デモをきっかけに外国人駐在員が流出したことと、人口減少と失業率悪化が組み合わさったため」と分析しています。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日6人(域内感染者3人、変異株感染3人)、感染者合計は11,797人、退院者合計は11,462人、死者合計は210人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約1,005,400人(人口の約13.4%)(シノバック457,800人、ビオンテック547,700人)、うち2回目接種が約588,100人(シノバック327,700人、ビオンテック260,500人)となっています。昨日ロックダウンがあった鰂魚涌のマンションと薄扶林道のマンションではホームヘルパー1人ずつの変異種感染が確認され全住民が21日間の強制検疫に移送されました。また、4月18日にビオンテックワクチンを接種済みだったホームヘルパーが新型コロナに感染したことも話題となっています。