初めてN501Y変異株の感染者がみつかる

更新日:2021年04月19日
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チョンキンマンション

香港域内感染として初となるN501Y変異株の感染者が確認されました。感染者はドバイから帰国した29歳男性で帰国時は陰性、尖沙咀のラマダホテルで21日間の隔離を終えた後、4月8日(木)から佐敦のマンション「伯嘉士大廈」に友人と滞在し、再度ドバイ渡航するために検査を受けたところ感染していたことが発覚しました。新型コロナの潜伏期間中は無症状で、チョンキンマンション(重慶大厦)のインド料理店、ネイザンロードの銀行、長州島の海鮮料理店などを訪れていたとのこと。

N501Y変異株の感染経路は不明。衛生署の張竹君は「ドバイで感染し潜伏期間が長かったという可能性がある。飛行機、空港、ホテルのいずれかで感染した可能性もある。佐敦のコミュニティで感染した可能性もある」と説明し、すべての可能性を調査する必要があるとしています。

男性が滞在していた佐敦のマンション「伯嘉士大廈」では、16日(金)の夜に予告なしのロックダウンが実施され、17日(土)に81人の居住者全員が検疫センターに移送されました。18日(日)には居住者の31歳女性からN501Y変異株感染が確認されました。

N501Y変異株は海外からの帰国者221人から輸入症例として事前確認されていましたが、香港域内感染の確認は初となります。インド、パキスタン、フィリピンからの輸入症例が複数確認されているため、香港政府は「20日(火)から2週間、インド、パキスタン、フィリピンからの渡航禁止」を発表しました。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は金曜17人、土曜18人、日曜30人、感染者合計は11,684人、退院者合計は11,270人、死者合計は209人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約719,900人(人口の約9.6%)(シノバック375,600人、ビオンテック344,300人)、うち2回目接種が約371,200人(シノバック223,100人、ビオンテック148,100人)となっています。香港で大富豪である李嘉誠(リカシン)がビオンテックの1回目の接種を済ませことも話題のニュースとなっています。