飲食業の10~12月売上が前年度比25.1%減
本日は2つのニュース、「飲食業の10~12月売上が前年度比25.1%減と見積もられていること」、「中環のオフィス空室率が7.38%となっており家賃が24%下落していること」をお伝えします。新型コロナウイルスの感染状況やロックダウン情報も合わせてお伝えします。
■飲食業の10~12月売上が前年度比25.1%減
香港政府の統計局が、2020年第4四半期(10~12月)の飲食業売上(バーを含む)を暫定195億香港ドルと見積り、前年度比25.1%減となるだろうと伝えました。飲食店の種類別(中華レストラン、中華以外のレストラン、ファストフード、バー、その他)でみると、最も売上減少が顕著だったのはバーで前年度比46.5%減、その次は中華レストランの前年度比35.4%減となりました。
その他にも統計局は、2020年の1年間の飲食業売上は暫定で794億香港ドル(前年度比29.4%減)となるだろうと発表しています。
■中環のオフィス空室率7.38%、家賃24%下落
不動産会社JLLが、香港ビジネスの中心エリア「中環(セントラル)」のグレードAオフィスの空室率が2020年12月に7.38%となったことを発表し、空室率の7%超えは2004年ぶりとなるそうです。関連記事として香港メディア信報は、中環のオフィス家賃が2020年に24%下落したと伝えています。
またブルームバーグでは、スタンダードチャータード銀行が、中環で借りているスタンダードチャータードビルの8つの階(約600万香港ドル/月)の契約更新をおこなわない可能性があり、中心地から離れた観塘(クントン)のオフィスビルへ移転の予定があると伝えています。新型コロナウイルスの影響でワークスタイルが変化し、国際的な銀行がコスト削減を進めているようです。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日22人、感染者合計は10,553人、退院者合計は9,684人、死者合計は186人となっています。昨日は油麻地と旺角エリアで予告なしのロックダウンがおこなわれました。また、紅磡のホテル「ハーバーフロントホライズン(海灣軒)」でカスタマーサービス1人の感染が確認され、200人以上のスタッフに強制検査が命令されました。衛生防護中心は「ホテルの利用客に感染している可能性は低いが、ゼロではない」とコメントしています。