100年以上前のローマ式建築物が香港で発見

更新日:2020年12月29日
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主教山

香港の深水埗(シャムスイポー)地区で100年以上前(1904年)に建てられたと推測されるローマ式建築物が、取り壊し工事中の荒廃していた貯水池からほぼ完全な状態で見つかり、区議員らが取り壊し工事の中止を求めました。高さ約6メートルの無傷のアーチが約30個見つかっており、昨日、写真家などが訪れネット上に投稿し、一気に話題のスポットとなりました。

ローマ式建築物が見つかった場所は、石硤尾(Shek Kip Mei)駅の南側にある主教山(Bishop Hill)の丘の上。写真を撮影した深水埗区議員の何啟明(Ho Kai Ming Kalvin)は、「ほとんど完全な状態で、壊れているのは10%未満。当初、香港政府の水務署から、貯水池の工事に同意するよう求められたため、近隣住民に危険を及ぼす可能性があると思い工事に同意した。貯水池の中に何があるのか知らなかった。」と説明をしました。

歴史的建造物の保護や管理をする香港政府のアンティーク&モニュメント事務所は、香港内では1996年~2000年にかけて、1950年以前に建てられた建築物の査定をおこない8,800の建築物をリスト登録しているが、今回見つかったローマ式建築物はリスト登録されていなかったと説明。水務署とアンティーク&モニュメント事務所はすでに取り壊し工事の中止に同意しているようです。危険なので勝手に中に入らないようにと市民に呼び掛けています。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日61人、感染者合計は8,672人、退院者合計は7,526人、死者合計は141人となっています。

なお、香港天文台は、明日30日は最低気温11度、31日は最低気温7度、1月1日は最低気温8度と予想しています。特に朝の時間に気温が下がり、とても寒く、とても乾燥するとの予想ですので、暖かくしてお過ごしください。