香港空港、全身消毒機を試験的に導入
更新日:2020年04月27日
香港国際空港が世界初となる全身消毒機「CLeanTech J-1」の導入をおこないました。ボックス型の全身消毒機に入る前に体温測定がおこなわれ、扉が開き中に入ると約40秒で光触媒とナノニードルの技術で全身や服についたウイルスや細菌を殺菌します。ただし、COVID-19ウイルスに効果があるのかは不明とのこと。現時点では、空港内に2台が設置されており、主に検疫業務などに関わる職員が使用可能となっています。
その他、香港国際空港では抗菌コーティングの試験がおこなわれており、5月に試験終了しシャトルバス、チェックイン機、カウンター、トイレ、座席、手荷物カート、エレベーターボタンなど全ての施設内で抗菌コーティングが施される予定です。また、紫外線殺菌と空気殺菌機能を搭載した自律型ロボットも準備されているとのこと。
なお、香港の新型コロナウイルスの感染者は現時点で合計1,038人、うち退院者数は772人となっています。新たな感染確認は、金曜日0人、土曜日2人、日曜日0人でした。ただし、退院後の再陽性がこれまで合計9人いることが分かっており、香港医学会の感染症専門家Leung Chi-chiu氏は「退院者は、完全に回復しているとは限らない。最初の2週間は免疫機能が強く働くが、ウイルスは4週間以上体内に残る可能性がある。ウイルスが少しでも残っていると複製され症状が再発する可能性がある」と説明しています。