まもなく上海蟹のシーズン到来!
毎年10~11月頃は上海蟹のシーズンとなり、今年も中国本土の有名産地である蘇州市の「陽澄湖(ようちょうこ)」で漁が開始されました。今年の捕獲量は昨年より8%増加の1,400トンが見込まれており、質も良く、価格は昨年より10%程上昇するようです。香港での販売開始は10月初旬と予想されています。
香港での販売価格は、一匹当たり(約94g~225g)で60~200香港ドル(約820~2,750円)と予想されていますが、デモの影響により香港市場が不安定なため状況に応じて値段が変化するとみられています。産地の陽澄湖では養殖環境が整備されたことで水質が改善し、昨年より大きめの上海蟹が多く捕獲されているとのことですが、養殖コストが上がったため中国市場での販売価格は昨年より約10%値上がりしているようです。
2016年、香港に輸入された上海蟹から許容範囲を超えるダイオキシンが見つかるなどの問題が発生したため、現在では中国で発行された検査証がないと香港への輸入ができません。香港メディアSky Postが香港老舗の上海蟹の輸入業者に入荷状況について尋ねたところ、「正式な関連書類はまだ届いていない。ただでさえ中国での輸出手続きが煩雑なうえ、もうすぐ国慶節(10月1日)があるため、輸出貨物に対して検査が厳しくなっている。国慶節明けには届くのではないか」と回答があったとのことです。
なお、香港では先月からすでに日本産(総量555kg)と韓国産(総量1,600kg)の上海蟹が輸入され市場に出回っていますが、有名な陽澄湖産とはやはり味が違うと言われています。
香港内で上海蟹を楽しみたい方は、事前に店舗やレストランの入荷状況を確認することをおすすめします。調理方法は「蒸す」のみなので自宅でも気軽に楽しめます。