香港の33%の小学生が親の職業を知らない。IEC調査
更新日:2018年08月15日
香港の小学生の33%が親の職業を知らないということが投資者教育中心(IEC)の「香港家族の経済観念調査」により分かりました。また、親の家計支出を把握している小学生はわずか14%であり、政府関係機関である投資者教育中心は金銭感覚における教育の必要性を訴えています。
投資者教育中心による調査は、香港人の金銭感覚などの調査を目的として800名の香港の小学生(6~12歳)と親を対象におこなわれ、親の職業や家計支出に関する結果の他にも、学費や習い事にかかる費用を把握している子供は38%、お小遣いを自分で管理している子供は31%という結果も発表されています。親に対するアンケートでは、「お金の使い道を子供に話をしたことがある」と答えたのは45%、「自分のお金の扱いが子供の良い模範となっている」と回答した親は87%となったことも分かりました。
投資者教育中心の最高責任者の黄天祐氏は「今回の調査結果から、多くの子供が資金計画について明確な考えを持っていないことが分かる。実際に子供が社会人になってから生活費や住宅購入を親に頼ることが多い。また、多くの親が家賃など毎月の出費に関して子供に伝えられていないのは問題である。」とコメントをしました。
なお、香港の保険会社「サンライフ」が最近おこなった調査でも、若者の約半数が住宅購入において親の援助を期待しているということが分かっています。