香港のビーチで毒ウミケムシが大量発生

更新日:2018年06月21日
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ウミケムシ

香港のビーチで体長10センチ程度の毒を持ったウミケムシ(海毛虫)の大量発生が確認され、香港政府ライフガード総工会はビーチ利用者に注意を促しています。専門家は「繁殖期にウミケムシが増えるのは異常ではない」と解説していますが、ウミケムシに刺されると火傷のような痛み、腫れ、かゆみ、しびれが数日~数週間続くこともあるため十分にご注意ください。

ウミケムシは海中に生息する生き物で、大量発生は荃湾(ツェンワン)の麗都(リド)ビーチで報告されており、今週月曜日と火曜日には約100匹のウミケムシをライフガードが発見しサメ除けネットの外に逃がしました。黄金海岸(ゴールドコースト)、赤柱(スタンレー)、長州島などのビーチでも確認されており、香港政府ライフガード総工会は、「ウミケムシに刺された場合はライフガードに声をかけ応急処置を受けるように。」と伝えています。

香港大学の水生生態学および毒性学の教授である梁美儀氏によると、「発見されたウミケムシはおそらくChloeiaという分類。基本的には海底を這って移動するが泳いで移動する場合もある。繁殖期になると群れで現れることがあり、4月頃から数が増える傾向。今回はメディアが大きく報道したこともあり、多くの人がウミケムシに気付いたのだろう。」と分析しています。

ウミケムシを見かけた場合や、万が一刺されてしまった場合は、すぐに近くのライフガードに報告するなど冷静な対応を心掛けて下さい。