2018年香港の家賃上昇・下落ランキング

更新日:2018年02月08日
LINEで送る
Pocket

香港家賃 2018

香港不動産の情報サイト「Spacious」が、2018年の居住用物件の家賃上昇・下落を予測したデータを発表し、家賃上昇1位は何文田(ホーマンティン)で18%上昇、家賃下落1位は深水埗(サムスイポー)で17%下落と予測しました。家賃上昇率・下落率の予測ランキングは以下をご覧ください。

■家賃上昇率の予測
1位 何文田(ホーマンティン) +18%
2位 壽臣山(シャウソンヒル) +16%
3位 旺角(モンコック) +13%
4位 鴨脷洲(アプレイチャウ) +12%
5位 深水湾(ディープウォーターベイ) +10%

6位 佐敦(ジョーダン) +9%

■家賃下落率の予測
1位 深水埗(サムスイポー) -17%
2位 太子(プリンスエドワード) -14%
3位 寶馬山(ブレーマーヒル) -11%
4位 数碼港(サイバーポート) -9%
5位 鰂魚涌(クオリーベイ) -9%

6位 西九龍(ウエストカオルーン) -8%

市場分析をおこなったSpaciousの代表者は「何文田、壽臣山や鴨脷洲の家賃上昇は、新たに誕生した地下鉄MTRの何文田駅と新路線(サウスアイランド線)の影響が大きい。紅磡(ホンハム)エリアも利便性が高くなり人気上昇中。尖沙咀(チムサーチョイ)も中国と香港をつなぐ高速鉄道の開通により人気が上昇するだろう」。とコメントをしました。

香港島南部(アバディーン周辺)の家賃上昇は他にも多くの専門家が予想しており、各社は以下のようにコメントをしています。

不動産会社JLL「香港島南部の家賃上昇は確実だろう。自然が多くインターナショナルスクールの選択肢も多いこのエリアはファミリー層に人気だ」。会社移転サービス会社Dwellworks「香港島南部の黄竹坑(ウォンチョクハン)に次々とホテルが建設されている。MTRの新路線(サウスアイランド線)の開通によりさらに利便性が高まっており、今後も住宅や商業施設含め開発が盛んになるだろう」。黄竹坑のレストランGolden Monkeyのオーナー「最近このエリアはファッションに敏感な若者、アーティストや外国人に人気が上がってきている」。

なお、家賃下落が予想されているブレーマーヒルやサイバーポートでは、銀行業・金融業が香港内でのビジネスを縮小しているため高級住宅の人気が下がっているとのこと。中環(セントラル)まで20分圏内で、人気の地域である北角(ノースポイント)や鰂魚涌は、香港島南部の人気に押されて家賃が下落する可能性があると予想されています。