新IDカードが発表 2018年末から交換開始

更新日:2017年11月30日
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香港IDカード

現在発行されている全ての香港IDカードが、2018年末から新しいデザインと順次交換となります。昨日香港政府により発表された情報によると、新IDカードには無線通信技術RFIDが導入されるほか、高解像度の写真、3Dホログラム、虹色のマルチパターン背景など高い偽造防止技術が採用されています。

現行の香港IDカードは2003年から導入されたものですが、耐久年数は10年程度と発表されていました。香港政府は「現行のIDカードは技術的にすでに時代遅れとなっており、テクニカルサポートの継続が難しくなってきている」とコメントしています。

新IDカードへの交換は2018年末から開始し4年間かけておこなわれる予定で、約880万人の香港IDカード保有者が対象となります。カード交換が優先的におこなわれるのは政府職員(警察官、イミグレーション職員、議員など)で、それ以外の方は誕生日の年に応じて段階的に交換が実施されるとのことです。なお、65歳以上であれば先に交換をおこなうことが可能です。

交換の手順ですが、交換対象であると発表された香港IDカード保有者は、指定期間内に香港内の発行センター(全9箇所)を訪問する必要があります。交換対象期間内に海外に滞在している場合は、香港帰国後30日以内に交換をおこなう必要があります。

香港ではIDカードの偽造問題が頻繁にニュースになっているため、新IDカードへの交換で改善されそうだと多くの市民が期待しています。新デザインのカードを手にする日が今から楽しみですね。