1人あたりオフィス賃料 年間300万円で香港が世界1位
更新日:2017年11月28日
アメリカの大手不動産会社「Cushman & Wakefield」が発表した世界のオフィス賃料のランキングで、香港が1位、ロンドンが2位、東京が3位となりました。調査対象は世界58ヶ国の215都市となっています。
本調査では、「1人あたりの作業スペースにかかる1年間の賃料」の平均を比較しており、香港は27,432米ドル(約305万円)、ロンドンは22,665米ドル(約252万円)、東京は18,111米ドル(約201万円)という結果となりました。これらの金額は各都市の一等地の主要オフィスの平均賃料であり、香港ではIFCやパシフィックプレイスなど12のオフィスビルが対象となりました。
調査を実施したCushman & Wakefieldの代表者は「中国本土の金融業は、立地の良いオフィスへの賃料を惜しまない。」、「上環、中環、金鐘など中心エリアの人気オフィスも、中国本土企業が増えてきている。」とコメント。中心エリアの賃料が押し上げられる中、金融機関を含むローカル企業の多くは、鰂魚涌や九龍湾など他のエリアへの移動を余儀なくされているようです。
なお、ロンドンは2013年以降オフィス賃料世界1位の座をキープしていましたが、2016年にイギリスが欧州連合(EU)からの脱退を発表したことでポンドの価値が急落した影響もあり、賃料が割安になっているようです。