丸亀製麺を運営するトリドールが香港の有名店を買収
更新日:2017年05月16日
昨日、丸亀製麺(うどん店)などを世界的に展開している日本企業トリドールホールディングスが、香港の有名ヌードル店「譚仔雲南米線」の運営会社とその関連会社の全株式を「約150億円」で買い取るという発表をおこない、香港ではその金額の大きさに驚きの声が上がっており、また、「譚仔」ブランドを育ててきた譚(タン)一族の兄弟不仲がクローズアップされ話題になっています。
「譚仔雲南米線」は香港の若者を中心として人気のローカルヌードル店舗で約50店舗を香港域内で展開しています。30~40香港ドル程度(約500円)で米線(ライスヌードル)が注文ができ、好きなスープベースやトッピングが選べます。
2008年までは譚(タン)一族の兄弟が「譚仔雲南米線」を運営していましたが、経営方針や利益分配に関する衝突が起こり分裂。兄は別ブランドとして「譚仔三哥米線」を開店し、弟は「譚仔雲南米線」として店舗を継ぎました。今回、トリドールは弟が運営している「譚仔雲南米線」を買収し「中国本土に進出して店舗網を拡大する!」と意気込んでいるのですが、譚仔という商標は兄が既に中国で取得していることから、中国ではこの商標が使えないとの噂もありますので、今後のトリドールの展開には注目です。
なお、今回の報道に対して香港内では「150億で売れたなんてすごい(高い)」、「買収後、値上げとならないかが心配だ」、などの様々な声が上がっています。
トリドールは2011年にハワイに丸亀製麺を初出店して以来、香港含む世界11ヶ国・地域に約200店舗を出店しています。今回の大規模な買収によりさらなる海外での成功が期待されます。