明日は香港の休日、清明節とはどんな日?
明日4月4日(中国暦で3月3日)は、清明節であり香港は祝日となります。日本のお盆にあたる日となっています。
香港の清明節も日本と同じように、お墓参りが主な行事となっています。親族がお墓に集まり、草むしりや掃除をおこなってから叩頭(頭を地面につけるお辞儀)をし、生前死者が好きだった食べ物やお酒のほかに、紙で作られたお金や物をお供えします。亡くなった方があの世で食べ物とお金などの生活に困らないようにとの思いが込められており、最近では紙で作られた携帯電話や高級車などのをお供えすることもあるようです。
< 清明節の起源 >
紀元前7世紀。当時、中国の王子であった晉文公(シンブンコウ)が政敵から身を隠すために、15人の手勢を連れて山に篭ることになりましたが、途中、空腹で立っていられなくなります。息も絶え絶えになったとき、家臣である介子推(カイシスイ)が自らの脚の肉を切り取り、王子に食べさせ命を救うことになりました。その後、王子は逃げ続けて19年後に王として国に戻ることになりましたが、恩人である介子推のことをすっかり忘れていたそうです。
王は、しばらくしてから介子推に命を救われたことを思い出し、家来に介子推を探し出すように命じます。家来の捜索により、介子推は母親と二人で山の中に暮らしていることが分かりましたが、介子推は国に戻ることを固辞し山の奥深くへと入っていってしまいました。そこで、家臣の「山に火をつけてはどうか?」という提案を王が受入れ、介子推を見つけるために火を放ったのですが、後日、山火事により介子推が柳の木にもたれて命を落としている姿が発見されました。
王は非常に悲しみ、介子推がなくなった日を特別な日とし、冷たいものだけ口をにし、火の使用を禁止する日としました。そして後に、介子推が亡くなった日が清明節と呼ばれるようになったのだとか。
明日は多くの人がお墓参りで郊外の墓地に向かうため、交通機関の混雑が予想されます。特別便を出すバスもあるようですが、お出かけの予定のある方はお気をつけください。