小売売上の低下率がSARS流行時よりも激しい

更新日:2016年02月03日
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香港小売

2015年の小売売上の低下率が過去13年で最大となったことが香港統計局の調べで分かりました。これはSARS(サーズ)が流行した2003年よりも大きな低下率となります。

小売売上の低下要因は、観光客の減少(昨年度より2.5%減少)と見られており、特に観光客の75%を占める中国本土からの渡航者減少が大きく影響していると各メディアが伝えています。中国経済が回復しない限り、売上減少は続くであろうと予測されています。

また、売上減少が著しい業界は宝石、時計、高級ギフトなどで昨年度比でマイナス16%。アパレルがマイナス7%、デパートがマイナス4%となりました。

なお、小売業界以外でも、住宅販売業界が苦戦をたどっており2016年1月の販売件数は昨年度よりも68.1%も低下、1月だけで計測すると過去25年間で最低の販売件数となるようです。

2016年の香港経済の行方が心配です。