香港政府系病院が財政難

更新日:2015年05月18日
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香港政府系の全ての病院を運営管理している香港医院管理局が、財政難に陥っていることがわかりました。(香港各メディア)‏

香港内全ての政府系の病院を運営管理するには、1ヶ月あたり約40億香港ドル(約620億円)の資金が必要と言われていますが、現時点の預金残高は30億香港ドル(約460億円)と、1ヶ月の運営費にも満たない状況となっています。‏

香港医院管理局が財政難となっている主な原因は、予算案可決の遅れにより政府から毎月支払われていた補助金がで見合わせられていることが挙げられます。医院管理局によると必要経費の9割を政府の補助金に頼っていることから、補助金がない状況では運営が立ち行かなくなってしまいます。そのため現時点では、苦肉の策として香港内の銀行より一時的な融資を受けて、医療業務に支障が出ないように対応すると発表しています。

香港の政府系病院は香港人はもちろん、香港ビザを保有する外国人に対しても手厚い政府の援助があります。病気や怪我の大小、手術の有無に関わらず1診療100香港ドル(約1,500円)程度。出産においても入院3日とガーゼ代で350香港ドル(約5,400円)程度で医療サービスが受けられます。‏

生活者にとって非常に支えとなるサービスであるため、香港生活者は一刻も早い解決を願っています。‏‏