香港大手ドラッグストア「マニングス」、中国本土から撤退
更新日:2025年12月18日
香港の大手ドラッグストアチェーン「マニングス(萬寧/Mannings)」は、中国本土における実店舗およびオンラインストアの営業をすべて停止し、中国本土市場から撤退すると発表しました。
マニングスは、ヘルスケアやパーソナルケア、スキンケア、ベビー用品などを扱う健康・美容チェーンで、1972年に香港・中環で薬局を開業したのが始まりです。現在は香港とマカオで320店舗以上を展開しています。中国本土へは2004年に進出し、全盛期には200店舗以上を展開していましたが、その後縮小が続き、現在は約120店舗を展開しています。
中国本土の実店舗の最終営業日は2026年1月15日です。オンラインについては、マニングス公式オンラインストアが2025年12月28日に営業を終了し、天猫(Tmall)旗艦店、JDドットコム旗艦店、PDD(拼多多)旗艦店は12月26日に営業終了となります。
この撤退について、中国本土の一部ネットユーザーからは、「香港のマニングスは生活必需品を中心としたドラッグストア兼コンビニのような存在だが、中国本土ではワトソンズや他のECサイトと商品がほぼ重複しており、差別化ができていなかった」「競争が激しく、EC化が進む中国本土の小売環境に適応できなかったのは明らかだ」といった指摘が出ています。
