世界の裕福都市ランキング2025で東京3位、香港8位

イギリスのコンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」は、2025年版「世界で最も裕福な都市ランキング(World’s Wealthiest Cities Report 2025)」を発表しました。このランキングは、投資可能資産が100万米ドル以上ある億万長者の人数に基づいており、2024年12月時点のデータをもとに作成されています。
世界で最も裕福な都市とされたのはアメリカのニューヨークで、億万長者の人数は38万4,500人にのぼります。次いで2位にはベイエリア(サンフランシスコおよびシリコンバレーを含む)が34万2,400人、3位には東京が29万2,300人でランクインしました。4位はシンガポールで24万2,400人、5位はロサンゼルスの22万600人です。以下、ロンドン(21万5,700人)、パリおよびイル=ド=フランス地域圏(16万100人)、香港(15万4,900人)、シドニー(15万2,900人)、シカゴ(12万7,100人)と続いています。
香港は前年の9位から8位へと順位を上げ、億万長者の人数も14万3,400人から1万1,500人増加しています。一方、東京は前年と同じく3位を維持していますが、億万長者の人数は29万8,300人から6,000人減少しました。
2014年から2024年までの過去10年間における変化を見ると、香港の億万長者数は3%、東京は4%の増加となっています。増加幅が特に大きかった都市としては、深センが142%、杭州が108%、ドバイが102%、ベイエリアが98%、マイアミが94%の増加を記録しています。反対に減少が目立ったのはモスクワの25%減、ロンドンの12%減でした。
また、レポートでは2025年から2035年までの10年間において、投資可能資産が1億米ドルを超える「センチミリオネア」の数が大きく増加すると予測される都市も示されています。特にドバイ、アブダビ、デリー、ベンガルール、ワルシャワ、アテネでは、センチミリオネアの人数が2倍以上に増えると見込まれています。さらに、高額な投資を通じて居住権を得られる都市として、マルタのセントジュリアンおよびスリーマ、スイスのルガーノ、ラトビアのリガとユールマラでも、富裕層の増加が予想されています。
全ランキングは以下ヘンリー&パートナーズのホームページから確認できます。
https://www.henleyglobal.com/publications/wealthiest-cities-2025/top-50-cities-millionaires