報道自由度で香港が史上最低の140位

2025年の世界報道自由度ランキングで香港は過去最低の140位となったこと、中国本土のゴールデンウィーク期間に中国本土からの訪問者が急増し香港の売上が増加したこと、香港の2025年第1四半期の経済成長率は3.1%となっており輸出入が好調であること、香港の税務局は2025-26年度の税収が7%増加すると予測していることをお伝えします。
■報道自由度で香港が史上最低の140位
国境なき記者団(RSF)が2025年の世界報道自由度ランキングを発表し、対象180か国・地域のうち、香港は過去最低の140位となり、初めて「非常に深刻」とされるレッドゾーンに入りました。世界ランキング1位はノルウェー、2位はエストニア、3位はオランダ、4位はスウェーデン、5位はフィンランドでした。アジア最高位は台湾で24位。日本は66位、中国は178位でした。
■中国本土からの訪問者急増で香港の売上が上昇
5月1日(木)~5月4日(日)は、中国本土のゴールデンウィーク期間であり、中国本土から832,489人が香港を訪れました。その他の国からは155,147人が訪れました。香港のレストランや小売店は昨年より売上が増加したと報告されています。
■香港経済は第1四半期に3.1%成長
香港の2025年第1四半期の経済成長率は前年同期比で3.1%となり、輸出入の好調が成長を後押ししました。商品の輸出は8.7%、輸入は7.4%、サービスの輸出入も6%台の伸びを記録しました。
一方、政府は米国による関税引き上げにより貿易摩擦が急激に悪化し、国際貿易や投資に影響が出ていると警戒しています。SCMPによると、今週は香港から北米西海岸向けのコンテナの41%がキャンセルされました。
■2025-26年度の税収が7%増加すると予測
香港の税務局は、2024-25年度の税収を3,745億香港ドル、2025-26年度の税収を4,014億香港ドルと予測しています。2024-25年度の給与税の徴収額は、前年度比で11%増加し、約890億香港ドルになる見込みです。