香港で新たなタクシー会社5社が3月から運行開始

更新日:2025年03月04日
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香港で新たにタクシーライセンスを取得した5社が、異なるコンセプトで3月末から順次サービスを開始します。各社は「Joie樂行」「Syn Cab 星群的士」「Big Boss Taxi」「大黃蜂愛心車隊」「Amigo」として運営し、それぞれ異なる車両カラーやサービスを提供します。今回の導入により、約3,500台のタクシーが新たに運行を開始する予定です。

現在、香港には香港島と九龍を走る「赤タクシー」、新界を走る「緑タクシー」、ランタオ島を走る「水色タクシー」の3種類があり、約18,000台が運行しています。新たに導入されるタクシーサービスがどのように受け入れられ、香港のタクシー業界にどのような変化をもたらすのか、今後の動向に注目が集まっています。

今回のライセンス取得には、オンライン予約やホットライン、電子決済の提供が必須条件となっています。全車に複数の電子決済手段、GPS、ダッシュカム、安全装置、運転手監視システムを搭載し、利便性と安全性を高めています。また、1,900台がEVで、ハイブリッド車や車いす対応車も含まれます。約1,500台は新車で、残りもすべて3年未満の比較的新しい車両となります。

◯Joie樂行
車種:中国本土製のMAXUSおよびトヨタ(TOYOTA)
色:オレンジ
特徴:3月末までに480台を投入予定で、そのうち300台は新車。最終的には合計800台の運行を予定している。ドライバーのサービス品質を確保するため、スマートデジタル監視システムを導入。良い評価を受けたドライバーには、景品やコミッションのインセンティブが与えられます。

◯Syn Cab 星群的士
車種:中国本土製のMAXUSおよび日産(NISSAN)
色:赤・緑・水色の3色
特徴:香港大学と提携してAI配車システムを導入。大規模なデータ分析を通じて最適な運賃が計算される。7月末までに425台、今後5年以内に5,000台へ拡大予定。

◯Amigo
車種:中国本土製のMAXUS
色:ピンク
特徴:現時点で400台の車両を保有しており、新型電気自動車を中心に約1,000台に拡大予定。コストパフォーマンスの高いサービスを提供。スマート技術を活用し監視システムや支払いシステムを強化する。

◯大黃蜂愛心車隊
車種:中国本土製の凱翼(Kaiyi)
色:黄色と赤と黒(蜂をイメージ)
特徴:的士司機從業員總會(タクシー従業員総会)の秘書長である黃大海が運営マネージャーを務める。1,000台を導入、専用アプリ「Big Bee」で配車可能。

◯Big Boss Taxi
車種:中国本土製のGAC MotorのE9 PHEV
色:ブラック
特徴:300台を導入し、うち30台はマッサージチェア装備の高級車、10台は車椅子対応車両、50台は4人乗りEVタクシーを予定。運賃は、既存の高級車配車サービスやホテル送迎車の料金を参考に「やや高級志向の価格設定」に。スマホアプリを4月にリリース予定。

写真:by inmediahk
https://www.flickr.com/photos/inmediahk/54362239189/