幸せのパンケーキが香港の全店舗を閉店
2018年から香港に進出していた日本のパンケーキ店「幸せのパンケーキ」が全店舗を閉店したこと、海洋公園の中に2021年にオープンした「ウォーターワールド」が昨年度2億香港ドル以上の赤字となったこと、香港政府の2024/25年度の財政赤字見通しが約1000億香港ドルとなったことを受け大学教授が来年度は公務員の給与を8~10%削減すべきと提案したこと、2023年の輸出入の産業付加価値は0.3%減少し4,671億香港ドルとなったことをお伝えします。
■幸せのパンケーキが香港の全店舗を閉店
2018年から香港に進出していた日本のパンケーキ店「幸せのパンケーキ(A Happy Pancake)」が全店舗を閉店しました。全盛期には香港で3店舗(銅鑼湾、尖沙咀、沙田)を展開していました。香港から完全撤退となるかは発表されていません。
■オーシャンパーク、苦しい経営が続く
香港の人気テーマパーク「海洋公園(オーシャンパーク)」の中に2021年にオープンした「ウォーターワールド」が、昨年度2億香港ドル(約38億5000万円)以上の赤字となったことを発表しました。
香港政府はウォーターワールドの入場者数と収益が予想を大幅に下回ったと指摘しており、一部の議員は「政府の支援がなければパークの継続ができない」と懸念を表明しました。これについてオーシャンパーク側は「ウォーターワールドは成長段階にある。経費削減のため冬季は閉鎖している」とコメントをしました。
また、香港政府からオーシャンパークへの補助金(2.8億香港ドル/4年間)は2026年で終了となる予定で、以降は独立採算性を求められることになります。
■大学教授が提案した公務員の給与削減が話題
香港政府の財政長官が2024/25年度の財政赤字見通しを約1000億香港ドルと下方修正したことを受け、香港中文大学のサイモン・リー教授がラジオ番組で「来年度は公務員の給与を8~10%削減すべき。最も現実的かつ合理的な選択肢だ」と提案しました。立法会議員の洪雯はこの提案に反対を示し、「代わりに教育、医療、社会福祉支出を削減すべき」だと提案しています。
■2023年の輸出入の産業付加価値は0.3%減少
香港政府の統計局が2023年の経済活動年次調査を発表し、輸出入貿易において2023年の総収入は4兆2,454億香港ドルとなり、営業費用、売上原価、従業員報酬は合計3兆8,323億香港ドルでした。産業付加価値額は2022年と比較して0.3%減少し4,671億香港ドルでした。