ジョリビーがミシュラン点心の添好運を子会社化
フィリピン発のファーストフードチェーン店のジョリビーが香港でミシュランの星を獲得している点心店ティム・ホー・ワンの株式を100%取得し完全子会社化したこと、地下鉄MTRはエスカレーターの両側に立つという考え方を促進するキャンペーンを開始したこと、台風22号による警報は解除されたが台風23号が新たに接近しており本日の夜から明日にかけて台風警報シグナル1が発令される見込みであることをお伝えします。
■ジョリビーがミシュラン点心の添好運を子会社化
フィリピン発のファーストフードチェーン店「Jollibee(ジョリビー)」が、香港でミシュランの星を獲得している点心チェーン「Tim Ho Wan(ティム・ホー・ワン/添好運)」の株式を100%取得し完全子会社化しました。
Jollibee(ジョリビー)は1975年にアイスクリーム店として創業しましたが、ハンバーガー、フライドチキン、スパゲッティなどのメニューを追加していきファーストフード店として急成長。2024年1月時点で世界17か国に1,668店舗を展開しています。創業者のTony Tan Caktiong(陳覺中)は中国福建からフィリピンへ移民をした両親から生まれたフィリピン華僑で、2023年にはForbes(フォーブス)でフィリピンで5番目に裕福な人物(資産32億米ドル)として選ばれました。
Tim Ho Wan(ティム・ホー・ワン/添好運)は「世界で最も手頃なミシュラン星付きレストラン」として有名です。4年連続でミシュラン三つ星を獲得したフォーシーズンズホテル香港の広東料理店「龍景軒」の点心師を務めたシェフがパートナーと共に独立し「よりカジュアルに、日常的に本物の味を」という想いから独立して2009年に旺角(モンコック)で1号店をオープンし、2010年にミシュラン一つ星を獲得、その後店舗数を増やし日本、アメリカ、シンガポールなど海外に展開しています。
ジョリビーは2018年以来、ティム・ホー・ワンの株式を徐々に取得しており、2024年11月5日に最後の8%を2,020万シンガポールドルで取得しました。ジョリビーは今後もティム・ホー・ワンが長年築き上げてきた品質と評判を維持することを約束しています。
■MTRエスカレーターの両側立ちキャンペーン実施
香港で地下鉄を運営するMTRは、9ヶ月間でエスカレーター事故が430件発生したことを受け、「エスカレーターの両側に立つ」という考え方を促進するキャンペーンを先週金曜日から開始しました。
香港では、エスカレーターは右側に立ち、急いでいる人のために左側を空けるという習慣がありますが、事故原因の多くはエスカレーターを歩いていたことによるものだとMTRは述べています。駅構内では「エスカレーター利用時には手すりにつかまり、両側にしっかりと立つこと」を訴える放送がおこなわれており、今後1ヶ月間は赤いベストを着た安全大使を配置して安全への注意を呼びかける予定です。
■台風警報は解除されたが再び新たな台風が接近
香港での台風22号による警報は解除されましたが、台風23号(Toraji/トラジー)が新たに接近しており、本日の夜から明日にかけて香港から800キロメートル圏内に接近し、台風警報シグナル1が発令される見込みです。今週の半ばから天候が不安定になり、風が強くなったり激しいにわか雨が降る予報となっています。