ビリオネア指数と香港の貧困に関する報告書
更新日:2024年10月03日
ブルームバーグによる世界トップ500のビリオネア指数「Bloomberg Billionaires Index」と、香港の貧困層を支援する団体Oxfam(オックスファム)が発表した「2024年の香港の貧困に関する報告書」が香港で話題となっています。
世界トップ500のビリオネア指数「Bloomberg Billionaires Index」をみると香港からは15人、トップ100に注目すると以下の4人がランクインしています。なお、世界1位はテスラのイーロン・マスク(資産2620億米ドル)、日本人では29位にユニクロの柳井正(資産483億米ドル)、66位にキーエンスの滝崎武光(資産268億米ドル)がランクインしています。
・42位 曾毓群(資産382億米ドル) 寧徳時代新能源科技
・60位 李嘉誠(資産312億米ドル) 長江和記実業
・79位 李兆基(資産254億米ドル) 恒基兆業地産
・99位 鄭家純(資産212億米ドル) 周大福ジュエリー
一方で、Oxfam(オックスファム)が発表した2024年の香港の貧困に関する報告書をみると、香港では新型コロナウイルスが流行して以降、貧富の差がさらに拡大しており、人口約753万人のうち貧困状態で暮らす人数は139万人以上となっています。
香港の世帯の10%にあたる最も貧しい層の世帯月収中央値は1,600香港ドル(約30,250円)、最も裕福な10%の世帯月収中央値は131,100香港ドル(約247万8,575円)となっています。
また、香港には約273万世帯が暮らしていますが、貧困世帯数は2024年第1四半期に61万世帯と発表されており、香港全体の20%以上を占めています。