9月17日は中秋節、風習やイベント2024年

更新日:2024年09月11日
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月餅

2024年9月17日(火)は中秋節(中秋の名月)であり、会社は夕方前に終わり、家族や親戚が集まり食事をおこない、月や灯籠(ランタン)を見て伝統行事を楽しむという風習があります。中秋節が訪れる前にはお世話になった方に月餅(げっぺい)やフルーツを贈るという風習もあります。また中秋節の翌日9月18日(水)は香港の祝日となります。2024年の中秋節の風習やイベントをお伝えします。

なお、地下鉄MTRは中秋節の9月17日(火)にほとんどの路線で終夜運転をおこなうと発表しました(エアポートエクスプレスとディズニー線は除く)。また、中秋節は会社が早めに終わるため、MTRは15時から運行本数を520本増やしてラッシュアワー対応します。

●中秋節の風習などについて
中秋節とは、旧暦8月15日におこなわれる秋の豊作を祝う祭事のことで、起源は3,000年以上前の中国の殷の時代(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)にまでさかのぼると言われています。中国で公式の祭事となったのは唐の時代(西暦618~907年)で、中国の古代皇帝が収穫を祝って神と月に供物を捧げる宴を主催したのがきっかけだという説があります。時が経つにつれて、中秋節は月に感謝し、幸運や多産を祈り、家族と再会し、多くの伝統を伴う祭りへと発展してきました。

中秋節は家族団らんの象徴である「丸い満月」が見られるため「団圓節」や「団欒節」とも呼ばれており、中国の食卓はテーブルが丸く家族での食事を「圓月」と呼ぶことから、中秋節には家族や親戚が集まり食事をする風習ができました。丸い形状が家族団らんの象徴とされるスイーツ「湯圓(トンユン)」を食べることもあります。

月餅は、団結と調和の象徴とされており、香港の店舗やレストランでは毎年様々な種類の月餅が販売されています。最近では選べるフレーバーの種類が増えていますが、最も伝統的なのはハスの実のペーストと塩味の卵黄を使って作られた月餅になります。香港内ではお茶やワインと一緒に出されることが一般的です。

また、月見には重要な日が3つあります。月を迎える中秋節の前夜、月を愛でる中秋節当日、そして月を見送る翌日です。現代にも残っている人気の伝統であり、毎年、家族、友人、カップルが月見スポットに集まります。香港天文台によると、今年はもし天気が良ければ中秋節の前後の夜に大きくて丸いスーパームーンが見られる可能性がありますが、来週初めから中旬にかけて天気が不安定になる見込みで、雨も降る予報となっています。

◯2024年の中秋節の主要な行事
・大坑舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)
1880年から140年以上の歴史ある伝統的なお祭りで無形文化遺産のリストに登録されている「大坑舞火龍(ファイヤー・ドラゴン・ダンス)」が、2024年9月16日(月)〜18日(水)の3夜連続で毎晩20時15分から開催されます。300人以上のパフォーマーにより約12,000本の線香で飾られた全長67メートルの巨大な龍のパレードがおこなわれ、無料で鑑賞できます。最もおススメの鑑賞スポットは浣紗街(Wun Sha Street)と案内されています。

・ビクトリアハーバーでドローンショー
9月17日(火)20時、湾仔(ワンチャイ)のウォーターフロントで中秋節をテーマにしたドローンショーが初の開催となります。約10分間、1,000機のドローンを用いて月兔、月餅、ランタンや火龍などがビクトリアハーバーの上空に描かれます。鑑賞スポットは湾仔ハーバーチル(Wan Chai HarbourChill)と水上運動及康樂主題區(Water Sports and Recreation Precinct)と案内されています。

・灯籠祭り(ランタンフェスティバル)
香港各地で色とりどりのランタンが飾られ点灯します。代表的なスポットは尖沙咀(チムサーチョイ)の香港文化センターの広場で9月6日(金)から10月6日(日)の期間、18時30分から23時まで点灯。銅鑼湾(コーズウェイベイ)のビクトリア公園と、青衣(チンイー)の青衣公園では9月12日(木)から9月18日(水)の期間に点灯します。