香港の大手ジム「フィジカル」が突然閉鎖

更新日:2024年09月10日
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覚せい剤

香港の大手フィットネスジム「フィジカル」が全23店舗を突然閉鎖し消費者委員会に1,000件以上のクレームが寄せられていること、「ピュアフィットネス」の観塘店が家賃と光熱費の未払いで不動産管理会社に訴えられたこと、電子喫煙デバイスを使用してコカインや覚醒剤の成分を吸える「太空油」が出回っており若者が簡単に手に入れられるとして問題になっていることをお伝えします。

■香港の大手ジム「フィジカル」が突然閉鎖
香港の大手フィットネスジム「フィジカル(Physical/舒適堡)」が全23店舗を突然閉鎖しました。

閉鎖となる数日前に、高額レッスンや10〜20年のメンバーシップを販売するなどもしており、消費者委員会に1,000件以上のクレームが寄せられています。被害総額は3,100万香港ドル(約5億7,000万円)以上で、商品説明条例にも違反している可能性があるとして調査が進められています。100人以上の従業員、トレーナーやビューティシャンなどへの賃金も未払いとなっているようです。

オフィシャルホームページによるとフィジカルは、創業38年、1986年に1店舗目のヨガ&フィットネスセンター(美孚店)をオープンし、23店舗、総面積80万スクエアフィート、150万人以上の会員がいるフィットネスジムのようです。

■香港の大手ジム「PURE」が家賃未払い
香港の大手フィットネスジム「ピュアフィットネス(PURE Fitness)」の観塘(クントン)店に、家賃と光熱費の未払い849万香港ドル(約1億5,600万円)があるとして、不動産管理会社が訴訟を起こし、店舗の退去と賠償金の支払いを要求しました。

昨日、ピュアフィットネスは「賃貸問題は解決し、合意に達したため、訴訟は取り下げられた。今後も良好な関係を維持し、グループのフィットネスおよびヨガスタジオは通常通り営業する」と伝えました。

ピュアフィットネスは香港で21店舗を展開していますが、2024年8月にもセントラル支店の2か所で4ヶ月間の家賃を支払わず、1,300万香港ドル以上の未払いがあるとして訴えられていました。

■電子喫煙でコカインを吸う太空油が問題に
香港で電子喫煙デバイスを使用してコカインや覚醒剤を吸える「太空油」が出回っています。太空油は2023年から、WhatsApp(ワッツアップ)やInstagram(インスタグラム)を通じて販売されており若者が簡単に手に入れられるとして問題になっています。

香港メディア星島頭條が調査したところ、マンゴー、ライチ、ストロベリーなどフレーバーがついているものがあり、宅配で1個450香港ドル(約8,300円)、3個で1,100香港ドル(約20,200円)など、比較的安価で販売されているようです。香港警察のデータによると2024年1月~6月の太空油関連の事件数は26件、逮捕者数は42件となっており大幅に増加しているとのこと。