香港がオリンピック2個目の金メダル
フェンシング男子フルーレの香港代表エドガー・チョン選手がパリオリンピック2個目の金メダルを獲得し、競泳女子200メートル自由形のホーヒー・シボーン選手は銅メダルを獲得したこと、多くのショッピングモールやレストラン・バーでオリンピックの生中継をしており飲食業界の売上アップが予想されていること、香港で19店舗を出店しているアウトバック・ステーキハウスが9店舗を閉店することをお伝えします。
■香港がオリンピック2個目の金メダル
フェンシング男子フルーレの張家朗(エドガー・チョン)選手が金メダルを獲得しました。香港にとってパリオリンピック2個目の金メダルとなります。張家朗(エドガー・チョン)選手は2020年東京オリンピックでも金メダルを獲得しており、今回のパリオリンピックでは準決勝で日本の飯村一輝選手に15対11で勝利し、決勝でイタリアのFilippo Macchi(フィリッポ・マッキ)選手に15対14で勝利しタイトル防衛しました。
観塘のショッピングモールAPM(エー・ピー・エム)では巨大スクリーンでオリンピックが放映されており、昨晩はフェンシング男子フルーレを観戦するため約300人が集まっていたようです。
また、早朝におこなわれた競泳女子200メートル自由形の決勝では、何詩蓓(ホーヒー・シボーン)選手が1分54秒55のタイムで銅メダルを獲得しました。ホーヒー選手は2020年東京オリンピックでは銀メダルを獲得していましたが、今回はオーストラリアのモリー・オキャラハン選手(1分53秒27)とアリアン・ティットマス選手(1分53秒81)に敗れました。
現時点で香港はパリオリンピックで合計2個の金メダルと1個の銅メダルを獲得しています。
■オリンピック効果で多くの店舗が売上UP
香港では多くのショッピングモール、レストランやバーでオリンピックの生中継をしており、飲食業界の売上アップが予想されています。香港の飲食業の協会「香港餐飲聯業協會」のサイモン・ウォン会長は「様々な地区を訪れてみたが、一部のショッピングモールで人の流れが増えている。オリンピック期間中の飲食業界の売上は15~20%アップすると予想する」と話しています。今回のオリンピックでは準決勝や決勝などの主要イベントが香港時間では深夜~早朝になるため、営業時間を午前3時または午前5時まで延長するショッピングモールもあります。
一方、蘭桂坊(ランカイフォン)グループのアラン・ジーマン会長はオリンピックによるバー業界への影響は大きくないと考えており、「オリンピック期間中のバー業界の売上は多くてせいぜい10%アップで、大きな変化にはならないだろう。フェンシング女子のビビアン・コン選手が金メダル獲得した時は、人々はお金を使う気分になったかもしれないが、その高揚感は長くは続かないだろう」と話しています。
■アウトバックステーキが9店舗を閉店
香港で19店舗を出店しているアウトバック・ステーキハウス(Outback Steakhouse)が、2024年8月4日(日)を最終営業日として9店舗を閉店します。現在の市場、オペレーションコスト、戦略的方向性を慎重に検討して決定したとのことで、従業員300人以上を解雇するようです。閉店する9店舗は銅鑼湾JP Plaza、湾仔、尖沙咀Silvercord、尖東、黃埔、九龍湾Telford、荃湾D. Park、屯門、将軍澳Lohasで、残る10店舗はこれまで通り営業するとのことです。
アウトバック・ステーキハウスは1988年に米国フロリダ州タンパにて創業した、オーストラリアをモチーフにしたステーキレストランで、世界中で1,000店舗以上を展開しています。