男性がサルに襲われBウイルスに感染し重体
香港のカントリーパークで37歳男性が野生のサルに襲われBウイルス病に感染し重体となっていること、日本のお盆にあたる清明節で墓付近では30件以上の火災が報告され各地で消防隊が出動したこと、2024年2月の小売売上高は前年比1.9%増の338億香港ドル、観光客数は400万人となったことをお伝えします。
■男性がサルに襲われBウイルスに感染し重体
野生のサルが生息する香港のカントリーパーク「金山郊野公園」で、37歳男性がサルに襲われBウイルス病(ヘルペスウイルスに類似)に感染し重体となっており、集中治療室で治療を受けています。香港では初となるサルから人間への感染であり、世界でも人間への感染は非常に稀であり1932年に最初に確認されて以来感染者数はわずか約50人で約40%が死亡しています。
Bウイルスは、香港でよく見られる野生のサルの一種であるマカク属サルの唾液、尿、便に自然に含まれています。香港政府の漁農自然護理署は「サルの前で食事をしたり、サルと直接目を合わせたりすることは挑発的な行動とみなされる可能性があるため避けるように。サルが近づいてきたら適切な距離を保ち、近づいたり触れたりしないように。サルに噛まれたり引っ掻かれたりした場合は、直ちに医師の診察を受ける必要がある」と呼び掛けています。
カントリーパーク「金山郊野公園」は別名「モンキーヒル(Monkey Hill)」とも呼ばれており、マカク属サルの保護で有名で、リスや多くの鳥類の保護区でもあります。Wikipediaによると香港には約2,100匹の野生のサルが生息しており、うち約1,800匹は金山郊野公園にいるとのことです。
■清明節は香港各地で30件以上の火災が報告
昨日は、日本のお盆にあたる「清明節」で数万人が墓参りや墓掃除に訪れ、墓付近では30件以上の火災が報告されて各地で消防隊が出動しました。清明節の日の火災発生は毎年のことであり、「亡くなった方があの世での生活に困らないように、紙で作られたお金や携帯電話や高級車をお墓の前で燃やす風習」が原因で発生しています。ほとんどの火災は新界(ニューテリトリー)エリアの西部と南部で発生しました。
■香港の小売売上高と観光客数について
香港政府は2024年2月の小売売上高について、前年比1.9%増の338億香港ドル、15か月連続で増加したと発表しました。香港政府の報道官は「キャパシティの回復が続き、より多くの大規模イベントも開催される。今後、インバウンド観光はさらに復活し、小売業界に恩恵をもたらすことが期待される」と話しました。
また、香港政府観光局は2024年2月の観光客数を400万人(うち中国本土から325万人)と発表しました。1年前の2023年2月は146万人(うち中国本土から111万人)でした。観光局は2024年の年間訪問者数について、新型コロナ流行前の2018年の約75%(4,600万人)になると予想しています。