元朗でアフリカ豚熱が発生、1,900頭を殺処分
本日は、元朗の養豚場の豚がアフリカ豚熱ウイルスの陽性反応を示し約1,900頭の豚を殺処分となること、2025-26年度から香港の小学生は新しい科目の人文科学で国安法について学ぶこと、香港政府は3.6キロメートルのサイクリングコースの建設プロジェクトのために7億1,200万香港ドル(約137億円)の予算を要求したことをお伝えします。
■元朗でアフリカ豚熱が発生、1,900頭を殺処分
香港政府の漁農自然護理署は昨日、新界(ニューテリトリー)の元朗(ユンロン)の養豚場の豚がアフリカ豚熱(ASF)ウイルスの陽性反応を示したと発表しました。62頭の豚からサンプルを採取し、少なくとも5頭がウイルス検査で陽性反応を示したとのこと。漁農自然護理署はこの養豚場からの豚の輸送を停止し、約1,900頭の豚を殺処分すると発表しました。
漁農自然護理署は、元朗エリアにある別の養豚場の検査もおこない「検査結果はすべて陰性で、豚の健康に異常は見つからなかった。リスク回避のため、追って通知があるまではこれらの養豚場からの豚の輸送も一時的に停止した」と発表しています。また、「今回の件は生きた豚の供給には影響しない。アフリカ豚熱(ASF)ウイルスは人獣共通感染症ではなく、人間に対して食品の安全性を脅かすものではない。十分に調理された豚肉は安全に食べられる。市民は心配する必要はない」とコメントしています。
■2025-26年度から小学生は新科目で国安法を学ぶ
2025-26年度から香港の小学生は新しい科目「人文科学」で国安法(国家安全法)、基本法、一国二制度の原則について学びます。教育局は、人文科学のカリキュラムの枠組みを発表し、「愛国心教育に沿ったもので、主に現行の一般教養科目に基づく。国家安全法と並んで、中国の貧困対策や航空宇宙分野の成果もカリキュラムの一部となり、6つのモジュール(健康と生活、環境と生命、経済と資産運用、社会と公民、国家と私、世界と私)に及ぶ」と述べました。
■サイクリングコース建設に7億1,200万香港ドル
香港政府は、3.6キロメートルのサイクリングコースの建設プロジェクトのために、7億1,200万香港ドル(約137億円)の予算を要求しました。屯門(トゥンムン)から掃管笏(So Kwun Wat)に建設される予定です。
香港政府の土木工程拓展署は「7億1,200万香港ドルはビーチとビーチを結ぶ歩道を備えた長さ約200メートルの自転車橋の建設など、関連する歩道もカバーする。駐輪場、排水路、スロープ、街灯などの関連施設も整備される」と伝えています。建設プロジェクトは、立法会の財務委員会による予算承認後に開始されるようです。
香港メディアThe Standardでは「サイクリングコースの建設に1メートルあたり19万香港ドル(約364万円)の税金がかかるということだ」と報じています。