香港の大学の新卒年収30万香港ドル(553万円)超え
更新日:2023年08月04日
香港政府の機関である大学教育資助委員会(UGC)は、香港政府が助成している8つの大学の新卒者の平均年収を30万3000香港ドル(約553万6000円)と発表しました。この調査は2022年に新卒者17,751人を対象として実施し、最高ランクの香港大学の新卒者の平均年収は37万香港ドル(約676万2000円)でした。
香港政府が助成している8つの大学とは、香港大学、香港中文大学、香港科技大学、香港理工大学、香港城市大学、香港浸会大学、嶺南大学、香港教育大学になります。最も新卒者の平均年収が低かったのは嶺南大学で22万5000香港ドル(約411万円)でした。
また、調査対象者の新卒者17,751人のうち13,000人以上が就職しており、不完全雇用者は514人でした。進学した人数は2,880人で、就職を探していないあるいは香港を去った人は983人でした。
シニア人事コンサルタントのAlexa Chow Yee-ping氏は「平均給与の上昇は若手人材の喪失を反映している。企業は依然として新型コロナのパンデミックの影響を受けており給与引き上げの余裕はないが引き上げを余儀なくされている。インフレと人材流出を考慮すると、今年の卒業生の平均給与は少なくとも5%上昇するだろう。また、不完全雇用率が比較的高いのは、近年一部の卒業生がフリーランサーとして働くか、複数の仕事の掛け持ちを選択しているということに関係している」と解説しています。