中国の輸出がコロナ以来最大の落ち込み
更新日:2023年07月14日
中国の税関総署は昨日、中国本土の2023年6月の輸出額が前年比12.4%の大幅マイナスとなったことを発表しました。3年以上前の新型コロナウイルス流行初期以来の最大の落ち込みです。英国の通信会社ロイターは、世界需要の低迷が続き工場生産が減速しているため、アナリストらは今年の経済見通しを下方修正していると伝えています。
経済調査会社キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミストのZichun Huang氏は「モノの需要が世界的に低迷しており、引き続き輸出の重しとなるだろう。輸出はさらに減少した後、年末にかけて底を打つ可能性が高い。良いニュースとしては、海外需要減少の最悪期はおそらくもう過ぎた」と話しています。
日本の放送局NHKでは、中国はアメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、日本などへの輸出がいずれも大幅に減少しており、品目別ではパソコンや携帯電話、衣服や鋼材などが減少している。一方でロシアへの輸出額は前年同月比90%増と大幅に増加していると伝えています。
香港では2023年5月の輸出が前年同月比15.6%減の3275億6000万香港ドル(約5兆7620億円)で、13ヶ月連続のマイナスとなりました。輸入も16.7%減の3539億5890万香港ドルで11ヶ月連続のマイナスとなりました。貿易収支は263億9890万香港ドルの赤字で16ヶ月連続の赤字でした。