香港の3つの海底トンネルの通行料金が改定

更新日:2023年06月29日
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トンネル料金

8月2日(水)から香港の3つの海底トンネルの通行料金が改定されます。自家用車の通行料金では、紅磡から銅鑼湾の香港海底トンネル(Cross-Harbour Tunnel)は20香港ドルから30香港ドルに値上げ、鰂魚涌から藍田の東区海底トンネル(Eastern Harbour Crossing)は25香港ドルから30香港ドルに値上げ、西九龍から西営盤の西区海底トンネル(Western Harbour Crossing)は75香港ドルから60香港ドルに値下げとなります。

香港には、九龍側と香港島側を結ぶ海底トンネルが3つありますが利用者数が1つのトンネルに集中しており渋滞問題が発生しています。最も交通量が多いのは1972年に開通した紅磡から銅鑼湾を繋ぐ古いトンネル、香港海底トンネル(Cross-Harbour Tunnel)です。通行料金が他のトンネルより安く、香港の中心部を通ることから利用者数が集中しており「世界で最も混雑する道路の1つ」とも言われています。

2番目に作られた鰂魚涌から藍田を繋ぐ、東区海底トンネル(Eastern Harbour Crossing)は1989年に開通し、交通量は少ないものの中心部を移動するには遠回りとなります。3番目に作られた西九龍から西営盤を繋ぐ、西区海底トンネル(Western Harbour Crossing)は1997年に開通し、中心部にも近いものの通行料金が最も高いため交通量が少ないという状況です。

輸及物流局局長の林世雄は今回の料金変更により「香港の長年にわたる渋滞問題を解決する」と述べています。

なお、香港政府は2023年末までに、ラッシュアワーなどのピークの時間帯で料金が高くなる、料金変動システムの導入も計画しています。