最低賃金、時給40香港ドルに引き上げ

更新日:2023年05月02日
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ワニ

本日は、香港の最低賃金が時給37.5香港ドルから40香港ドルに引き上げられたこと、7月から香港の自家用車が港珠澳大橋を経由して香港と広東省間を行き来できること、新界の住宅地で体長1.9メートルのワニが発見・捕獲され海洋公園で保護していることをお伝えします。

■最低賃金、時給40香港ドルに引き上げ
昨日(2023年5月1日より)、香港の法定最低賃金が37.5香港ドル(約656円)から40香港ドル(約700円)に引き上げられました。フルタイム(正社員)、パートタイム(アルバイト)などの雇用形態に関係なく法定最低賃金が適用されますが、ホームヘルパーと学生インターンは対象外となります。

フルタイム従業員(正社員)の場合は、時給ベースで換算した賃金が最低賃金を下回ってはいけません。月給が16,300香港ドル未満のフルタイム従業員に対しては、雇用主は勤務時間記録の保管が義務付けられています。

香港の法定最低賃金制度は2011年5月にスタートし、導入時は28香港ドル、2013年5月に30香港ドル、2015年5月に32.5香港ドル、2017年に34.5香港ドル、2019年に37.5香港ドルと段階的に引き上げられてきました。

■香港と広東省、自家用車で行き来可能に
7月から香港の自家用車が港珠澳大橋(香港、珠海、マカオを結ぶ大橋)を経由して香港と広東省間を行き来できる「港車北上(香港車両の北行き旅行)」スキームの申請受付が6月1日午前9時に開始されます。自家用車で中国本土に行けるとなると、配車アプリUber(ウーバー)で本土まで行ける日も来るかもしれません。

申請には港澳居民來往內地通行證(香港パスポートを持つ者が取得できる通行証)が必要となります。初期段階では申請数に上限がありコンピュータ抽選によって割り当てられ、申請開始から1週目は1営業日あたり200件、2週目以降は1営業日あたり300件が承認されます。申請はオンライン申請用のホームページで受け付けており、現時点では中国語の案内のみとなっており英語ページは準備中となっています。
https://www.hzmbqfs.gov.hk/tc/

申請費用は年間540香港ドル(約9,453円)または月45香港ドル(約788円)の手数料となっています。申請条件は、港澳居民來往內地通行證の他にも香港と中国本土の両方で運転免許証を保有していることとなり、両方の政府による審査があるため時間はかかるようです。車両検査や保険加入も必須です。また事前に指定をした日付のみが通行可能で、中国本土での連続滞在日数は30日まで、累積滞在は1年あたり180日までとなるようです。

広東省政府側も、広東省政府の公式ウェブサイトで申請者、車両およびドライバーの要件、広東省での滞在許可期間、保険要件、車両検査、手続き、および罰則メカニズムなどスキームの規則を発表しました。

■住宅地でワニ見つかる、海洋公園で保護
一昨日、新界の元朗区にある八鄉蓮花地の住宅地で体長1.9メートル、体重約35キロのワニが発見・捕獲され、香港のテーマパーク海洋公園(オーシャンパーク)が引き取り隔離施設で保護しています。捕獲されたワニは4歳、絶滅危惧種クロコダイル科シャムワニで、違法にペットとして飼われていた疑いがあります。

海洋公園は市民に対し、「動物の健康および人々の安全のために、ワニなどの保護された野生動物を違法に購入、飼育してはならない」と警告しました。

香港兩棲及爬蟲協會(両生類および爬虫類の保護協会)のビクター・ウォン氏は「クロコダイルやカメなどの爬虫類はよくブラックマーケットを通じて香港に輸入されている。クロコダイルの赤ちゃんが中国本土のソーシャルメディアで販売されているのをよく見かける。体長約35~40センチのクロコダイルの赤ちゃんが268元で売られていた。絶滅危惧種の飼育にはライセンスが必要なことを知らない人が多い」と呼びかけています。