マスク着用義務が撤廃、マスク製造業が打撃
更新日:2023年03月01日
本日から香港のマスク着用義務および社交距離措置が撤廃されました。学校に通うための毎日の迅速抗原検査(RAT)は中学・高校で不要となり、小学校および幼稚園は3月15日に不要となります。また、香港のマスクメーカーは需要と生産の減少に対する懸念を表明しています。
香港メディアThe Standardでは、小学生4年生の男の子が「クラスメートの顔を見るのが楽しみだ。新しいクラスでまだクラスメートの顔を見たことがない」と話している様子を伝えました。教育局局長や教職員の一部は「生徒がマスクを外すことに不安を感じるのでは」というコメントを発信しています。
香港政府のコロナ専門家顧問パネルの劉宇隆教授(香港大学の小児科専門)は「マスク着用義務は撤廃されたが、あと1~2ヶ月はマスク着用を推奨する。MTRやバスなど公共交通機関の密閉空間では依然としてマスクを着用した方がよい」と話しています。
また、香港でのマスクメーカーはマスク需要と生産の減少に対する懸念を表明しています。マスク製造会社であるSAVEWOは「今月の事業収入は前年比から90%(3億6000万香港ドル)減少した。我々の工場では毎日20万枚のマスクを生産できるように40の生産ラインを持っていたが、1~2ラインのみ残すことになるだろう。マスク生産のために雇用した100人の労働者の一部はロボット部品製造などの生産ラインに移動させた。」とコメントしました。
その他のマスク製造会社からも、マスク製造工場の操業停止を検討しているという声や、従業員を別の事業所に移動させる必要があるなどの声、マスク製造業界は生き残る別の方法を見つける必要があるなどの声が上がっています。