お年玉用の新札交換が開始。相場や渡し方
香港の3つの銀行「HSBC銀行、スタンダードチャータード銀行、中国銀行(香港)」が新札交換の受け付けを、1月5日(木)から1月21日(土)の期間でおこないます。1月8日までは営業時間を1時間早め、午前8時からとなります。香港は1月22日(日)から旧正月となり、お年玉(ライシー)として新札を配る習慣があります。今回はライシーの相場や渡し方などを合わせてご紹介します。
旧正月にライシーを渡す相手は子供だけではなく、独身者、会社の部下、マンションの警備員、馴染みのレストランの店員などの幅広い方々に感謝の気持ちを込めて渡します。ライシー袋の中には新札のお金を入れることが良いとされており、新札には「新年の新しい空気の象徴」という意味があります。ちなみに、古いお札は「喜びや財運が過ぎ去ったり弱っていることの象徴、アンラッキーを表す」などと言われています。
ライシーの相場は20香港ドル程度、日頃からお世話になっている方には50香港ドル、会社の部下や親戚のような関係が近い方には100香港ドル、自分の子供には500香港ドルなどと言われていますが、厳格なルールはありません。マンションの警備員や馴染みのレストランの店員に100香港ドルを渡す人も多いようです。必ず偶数にすべきという説もあり、「良いことはペアだから。2は幸運と繁栄、6は願いは叶う/ラッキーナンバー(六六大順)、8は富を象徴。4は偶数だが死と音が似ているため不吉なので避けたほうが良い。奇数は寂しい数字と見なされ、お葬式などで包む場合は奇数を使うので避けたほうが良い。」と言われています。
ライシー袋の色は魔除けの赤色、または高貴な色である黄色や紫色が多く使用されており、袋の表面には「恭賀新禧(新年の幸福を祝う)」「大吉大利(幸運でうまくいく)」などの縁起の良い言葉が書かれています。なお、空っぽのライシー袋を送るのは、相手が空っぽになるようにと呪うことになるので絶対やめるべきとされています。
ライシーを渡す際は、明けましておめでとうの広東語「新年快楽/サンニンファーイロッ」または、お金持ちになれますようにの広東語「恭喜發財/ゴンヘイファッチョイ」という言葉を交わして手渡すのが一般的。ライシーを受取った方は、健康でありますようにの広東語「身體健康/サンタイギンホーン」または、思い通りにいきますようにの広東語「萬事如意/マンシールーイ)」と縁起のよい言葉を返すのが一般的です。