香港と中国本土との境界再開の日は近い
本日は、香港のジョン・リー行政長官は2023年に中国本土との境界を再開する可能性が非常に高いと述べたこと、香港政府の統計局は2022年9月~11月の失業率を3.7%と発表したこと、香港青年協会による意識調査で若者の25%が人生に悲観的と回答したこと、飲食業界のクリスマスイブの売上回復が予想されていることをお伝えします。
■香港と中国本土との境界再開の日は近い
香港のジョン・リー行政長官は、中国のソーシャルメディア微博(Weibo)で「2023年に中国本土との境界を再開する可能性が非常に高い。香港に近いテクノロジーのハブ大都市である深圳との交流が段階的に回復することを望んでいる」と投稿しました。
■香港の9~11月の失業率は3.7%
香港政府の統計局は2022年9月~11月の失業率を3.7%と発表しました。前回(2022年8月~10月)の3.8%から0.1%の改善しており、失業者数は147,400人から8,500人減少して138,900人となりました。
ほぼ全ての業界で失業率の改善がみられており、消費財・観光業界(小売、宿泊、飲食含む)の失業率は5.0%(0.2%の改善)、飲食業界だけをみると失業率は5.1%(0.3%の改善)、小売業界は5.0%(0.2%の改善)となりました。
労工及福利局局長の孫玉菡は今後の見通しについて「短期的な労働市場は香港域内の経済活動の回復ペースに左右されるだろう。新型コロナウイルス対策関連の措置緩和や電子消費券制度の効果はあるが、引き締まった金融状況が相殺するだろう」と述べました。
■香港の若者の25%が人生に悲観的
香港の青少年団体である香港青年協会が、2021年12月8日から24日に15~39歳の531人を対象として、現在の心境に対する意識調査をおこない、以下の結果となったことが発表されました。
・25%が自分の人生に悲観的と回答(2017年は17.2%)
・73.1%が自分は役立つ人間と回答(2017年は92.3%)
・10.7%がボランティア組織に所属(2017年は28.3%)
・67.4%が社会政策のニュースに関心(2017年は86.8%)
■クリスマス、飲食店などは回復する
飲食業界団体、香港餐飲聯業協会の黄家和(サイモン・ウォン)会長が「レストラン業界のクリスマスイブの売上高は約3億香港ドルになると予想する。もしそうなれば、パンデミック前の約80%に回復することになる。しかし、パンデミック前はクリスマスの前の週にはレストランは予約で一杯となっていたが、今年は50%程度しか予約がない」と話しました。
バーやクラブが集まる蘭桂坊(ランカイフォン)協会のアラン・ジーマン会長は「サッカーのワールドカップがビジネスに活力を与えた。バーのゴールデンアワーに試合があったので、人々は夜に出かけることに慣れてきた。また、海外からの入境者がすぐにバーに入店できるようになったため、以前よりもムードがはるかに良くなっておりバーやクラブはまともに営業できる」と話しました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜15,726人、土曜15,774人、日曜16,023人、感染者累計は486,026人、死者累計は11,171人、現在の入院者数は3,908人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が6,905,280人(94.5%)、うち2回目接種が6,781,910人(93.0%)、3回目接種が5,773,998人(83.0%)、4回目接種が704,417人、5回目接種が6,591人となっています。