香港入境者への制限強化は不要

更新日:2022年08月30日
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オミクロン

香港政府のアドバイザーがインバウンド旅行者の隔離措置を強化は不要と話したこと、学校の対面授業の停止措置は不要と話したこと、政府発表の不動産市場統計で個人住宅価格指数が2ヶ月連続下落したことをニュースとしてお伝えします。

■香港入境者への制限強化は不要
香港政府のアドバイザーである劉宇隆教授が「香港内でのオミクロンBA4とBA5の割合が80~90%となれば感染者数がピークに達し、1日13,000~14,000人、さらには20,000人に達する可能性がある。香港内での警戒は必要だがインバウンド旅行者の隔離措置を強化する必要はない。8月12日から実施したホテル隔離3日間+医学的観察4日間への緩和からの輸入症例の増加はみられていない」と話しました。

■学校の対面授業の停止措置は不要
香港は9月1日(木)から新学期となり学校が再開しますが半日対面授業は継続します。教師と生徒は登校2日前の本日から毎日、迅速抗原検査(RAT)をおこなうことが求められています。また、ワクチンパスコードが赤色か黄色の保護者は学校や幼稚園への立ち入りが禁止となります。

香港政府アドバイザーの劉宇隆教授は「コロナ感染者は増加しているが、学校の対面授業は停止すべきではない。生徒にとっての健康は学校生活だ」との考えを示しました。

■個人住宅価格が2ヶ月連続で下落
香港政府の差餉物業估價署(不動産評価署)が発表した最新の不動産市場統計によると、7月の個人住宅価格指数は、前月から1.65%下落して376.1ポイント(1999年の住宅価格を100として計算)、2ヶ月連続の下落であり2020年2月以来の最低値となりました。過去最高の2021年9月の398.1ポイントと比較すると5.53%の下落となります。

個人住宅の100平米未満の部屋の売買価格は前月比1.7%下落、100平米以上の部屋は0.13%下落。一方で賃貸価格(公共住宅を除く)は前月比0.62%上昇し5ヶ月ぶりの高値を記録しました。

不動産コンサルタント会社Knight FrankのMartin Wong氏は「住宅価格はさらに下落し、第3四半期(10~12月)には底を打つ」と予想しています。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日8,488人(入境時・隔離中の発見236人、香港市中感染8,252人)、感染者合計は382,967人(陽性者合計1,522,460人)、死者合計は9,668人、入院者数は2,556人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,811,222人(93.4%)(シノバック3,019,948人、ビオンテック3,791,274人)、うち2回目接種が6,581,608人(90.4%)(シノバック2,887,122人、ビオンテック3,694,486人)、3回目接種が4,906,775人(71.6%)(シノバック1,815,365人、ビオンテック3,091,410人)、4回目接種が307,666人(シノバック139,567人、ビオンテック168,099人)となっています。