香港政府が140件の自宅隔離違反者を調査

2022年7月15日から香港内でコロナ感染をした者に「電子リストバンド（StayHomeSafeと接続）と自宅隔離」が義務付けられましたが、電子リストバンド未着用や切断などの違反が140件以上確認されており調査がおこなわれています。違反者は最大10,000香港ドルの罰金、最大6ヶ月の禁固刑とされているので注意が必要です。

香港政府衛生署のAlbert Auは「自宅隔離者が医者や病院の救急救命科に行くために家を出たならば問題はない。しかし、正当な理由がなければ法執行機関とともに追跡調査をおこなう」と話しています。

衛生署内の衛生防護中心は、2019年12月に新型コロナウイルスの流行が始まり、感染対策の規制がおこなわれてから、2022年8月20日までに600件以上の隔離違反が確認され既に約260人が有罪となり、最大4ヶ月の禁固刑と15,000香港ドルの罰金刑が言い渡されたとの発表もしています。

また、海外からの香港入境者への強制ホテル隔離について香港大学の微生物学者の何栢良は、「3つの前提条件が満たされれば解除できる可能性がある。1つ目はワクチンパスの第4段階の導入、つまり指定施設入場にワクチン接種4回を必須とすること。2つ目はワクチンパスを12歳未満を対象に拡大すること。3つ目は香港内で接種可能なワクチン種類を増やしてワクチン接種率を高めること。」とラジオ番組で話したことも関連ニュースとして話題となっています。昨日時点での香港内のワクチン接種率は1回目が93.3％、2回目が90.1％、3回目が70.4％、4回目が約4％となっています。

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日6,617人（入境時・隔離中の発見237人、香港市中感染6,380人）、感染者合計は374,065人（陽性者合計1,464,855人）、死者合計は9,610人、入院者数は2,100人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,798,690人（93.3％）（シノバック3,010,241人、ビオンテック3,788,449人）、うち2回目接種が6,560,961人（90.1%）（シノバック2,873,850人、ビオンテック3,687,111人）、3回目接種が4,817,661人（70.4％）（シノバック1,764,137人、ビオンテック3,053,524人）、4回目接種が277,710人（シノバック125,564人、ビオンテック152,146人）となっています。

なお、熱帯低気圧「馬鞍」が香港に接近する可能性があり、香港から800km圏内に接近すると台風警報シグナル1が発令されると香港天文台は発表しています。進路や強さは不確実とのことですが、明日、明後日は天気が荒れる可能性があります。