香港人の日本旅行ツアー再開について

昨日、香港人による日本旅行について、在香港日本国総領事館の総領事と香港政府商務及経済発展局の局長が話し合いをおこないました。日本の国土交通相は「外国人による観光目的の入国を5月中に試験的に再開し、ワクチン3回接種者を対象に少人数のツアーを受け入れる」と発表しましたが、対象国は米国、オーストラリア、タイ、シンガポールの4か国となっており香港は含まれていません。

日本はワクチン3回接種者のみを受け入れる方針ですが、現時点で日本政府が有効と認めるワクチンは「ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、ヤンセン、バーラト・バイオテック又はノババックス社製」であり、香港人の約40％が接種している中国Sinovac社のCoronaVacは認められていないという課題があります。（BioNTech社のComirnatyはファイザーとみなされ日本でも認められる）

また、香港政府商務及経済発展局の邱騰華（エドワード・ヤウ）局長は、在香港日本国総領事館の岡田健一総領事に対して電話で「香港は日本にとって観光客源の一つである。コロナ流行が収まってきているので、多くの香港人が再び海外旅行に行きたがっている」と強調したとのこと。

香港の旅行会社WWPKGの代表は「日本旅行が許可されることを期待している。日本ツアーが再開すれば、ツアー代金は上昇する」と話しました。旅行会社EGL Toursの代表も「航空会社のキャパシティがすぐにコロナ前の水準に戻るのは難しいので、日本ツアーにかかるコストは上昇する」と話しています。

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日329人（入境時・隔離中の発見31人、香港市中感染298人）、感染者合計は331,794人（陽性者合計1,209,397人）、死者合計は9,365人、入院者数は641人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,676,298人（91.7％）（シノバック2,924,715人、ビオンテック3,751,583人）、うち2回目接種が6,267,059人（86.1％）（シノバック2,678,336人、ビオンテック3,588,723人）、3回目接種が3,508,202人（51.8％）（シノバック1,139,388人、ビオンテック2,368,814人）、4回目接種が90,656人（シノバック40,782人、ビオンテック49,874人）となっています。