香港の富裕層調査2021をCitibankが発表
更新日:2022年04月27日
Citibank(シティバンク)による香港の富裕層調査「Hong Kong Affluent Study 2021」が発表され、香港内で1000万香港ドル(約1億6260万円)以上の資産を持つ人(以下:億万長者)は43万4000人、21~79歳の人口に対して7.4%(香港の13人に1人)となりました。前年度の調査では51万5000人であったため8万1000人の減少(15%減少)となっています。
この調査はランダムに選ばれた3,786人の21~79歳の香港居住者を対象として、2021年10月から2022年1月の期間で電話インタビュー形式により実施されました。億万長者の純資産総額の中央値は1570万香港ドル(前回は1550万香港ドル)、流動資産の中央値は400万香港ドル(前回は350万香港ドル)と前回より増加。
株式投資では、回答者の約3分の1がパンデミック中に平均110万香港ドルの損失を一時的に被ったようですが、70%以上がパンデミック中に回復、うち25%は資産が増加したという報告もありました。調査対象者の投資心理としては3分の1以上が保守的であり、現金を多く保有し、低リスク商品(債券や投資信託)への切り替えをおこなっていたようです。不動産に関しては24%が今後12ヶ月の市場の見通しに楽観的とのこと。
億万長者の数が減った理由についてCitibank香港のリテールバンキング代表Josephine Leeは「ハンセン指数の下落など、市場の変動が理由の一つ。しかし、Citibankの顧客である億万長者は分散投資で資産を維持できている」とコメントをしました。