2022年度「アジアのベストレストラン50」が発表

2022年度の「アジアのベストレストラン50」が発表され、上位50に香港からは6店舗、日本からは11店舗のレストランが選ばれました。ランキングはアジア12か国（地域）が対象となっており、9年ぶりに日本のレストランが1位となったことも話題になっています。

レストランを評価するのは318人の専門家（シェフ、メディア、フーディー）。過去18カ月以内に実際に訪れたレストランに投票できる仕組みであり、専門家1人につき居住国の店舗に最大6票、海外店舗に最大2票を投票することができます。個人的な利害関係のあるレストランには投票できません。2022年度のアジアのベストレストラン50の結果は、新型コロナウイルスの影響で海外渡航が困難であったため、国内票が色濃く反映された結果になったようです。以下にアジアトップ15にランキングされたレストランをご紹介します。

1位：東京 Den （懐石料理）
2007年にオープンし、2016年に「アジアのベストレストラン50」で37位に選ばれる。2022年には世界的なウォーターブランド「サンペレグリノ＆アクアパンナ」主催の「The Best Restaurant in Asia」のタイトルを獲得。ミシュランガイド東京 2022では2つ星とグリーンスターを獲得。シェフの長谷川氏の料理は、日本の家庭料理の温かさを伝える、イノベーティブ料理として知られている。

2位：バンコク Sorn （タイ料理）
トップシェフのSupaksorn ‘Ice’ Jongsiri氏が慣れ親しんだタイ南部の料理。唐辛子をはじめとするスパイスを巧みに使い、タイ南部の多様な文化との出会いの記憶や味を表現。非の打ち所がないサービスを提供するレストランとして評価されており、タイで最も予約の取れないレストランと呼ばれている。

3位：東京 Florilège （フランス料理）
シェフの川手氏は季節感を大切に、地元の食材にこだわった料理を提供。日本らしさ溢れるアクセントが入った味わいが人気。レストランはオープンキッチンで料理の様子が眺められ、豪華なカウンターに座ればいつでもシェフと話ができるスタイル。

4位：バンコク Le Du （タイ料理）
Le Duはタイ語で「季節」を意味しており、その名の通りタイの旬の食材を中心に使用。モダンフレンチ風のタイ郷土料理を提供している。

5位：香港 The Chairman （広東料理）
厳選された旬の食材を伝統的な技法に基づいて調理しながら、新しい現代的な広東料理を創作している。

6位：大阪 La Cime （フランス料理）
2010年オープン以降、美食家の間で話題となったレストラン。シェフの高田氏はフランスの三つ星レストラン「ル・ムーリス」で経験を積んだ人物。

7位：バンコク Sühring （ドイツ料理）
双子シェフで経営しているレストラン。伝統的なドイツ料理に新しい解釈を加えた料理を提供している。

8位：シンガポール Odette （フランス料理）
シェフJulien Royer氏の料理と最高のホスピタリティーが大人気。2022年「ジンマーレ・アート・オブ・ホスピタリティ賞」を獲得。

9位：香港 Neighborhood （フランス料理）
市場から毎日仕入れる地元の魚介類。刻々と変わるスペシャルメニューも要チェック。最大限に食事を楽しむには大皿料理がおすすめ。

10位：バンコク Nusara （タイ料理）
伝統的なタイ料理を提供。4位の「Le Du」のシェフTon氏が手がけるレストランで、Ton氏の祖母の名前が付けられている。

11位：東京 Sazenka （中華料理）
お茶を飲むという日本の感性を取り入れた中華料理。元外交官邸を改装したエレガントなレストラン。

12位：上海 Fu He Hui（ベジタリアン料理）
ディナーにはテイスティングのみのメニューがある。中国の様々な野菜、キノコ類を学ぶことができる。

13位：東京 Ode （フランス料理）
オープン4年目。洗練されたモダンフレンチを提供。アニメ映画へのオマージュである前菜など、視覚芸術と演劇の深みを料理に与えている。

14位：和歌山 Villa AiDa （イタリア料理）
1998年にオープンした和歌山県にある隠れ家的なレストラン。シェフ小林氏はイタリアで4年間修行を積んだ人物。

15位：東京 NARISAWA （フュージョン料理）
東京で20年近くの大人気レストラン。シェフである成澤氏は、里山の文化や食材を応用した「イノベーティブ里山キュイジーヌ」を提供している。

今回発表された2022年度の「アジアのベストレストラン50（Asia’s 50 Best Restaurants）」のランキングなどの全ては以下オフィシャルサイトから確認できます。
https://www.theworlds50best.com/asia/en/list/1-50

＜ 香港の新型コロナウイルスの状況 ＞
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日6,981人（入境時・隔離中の発見5人、香港市中感染6,976人）、感染者合計は285,786人（陽性者合計1,150,769人）、死者合計は7,706人、入院者数は10,702人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,515,306人（92.0％）（シノバック2,815,336人、ビオンテック3,699,970人）、うち2回目接種が5,799,145人（84.5％）（シノバック2,398,111人、ビオンテック3,401,034人）、3回目接種が2,769,456人（シノバック925,366人、ビオンテック1,844,090人）となっています。