香港政府、給与8,000香港ドルを補助
本日は、月給30,000香港ドル以下の従業員がいる雇用主に1人あたり最大8,000香港ドルを政府が毎月3ヶ月間補助すると発表したこと、コロナ制限令に関する中間発表が本日おこなわれていること、コロナ第5波における死者の88%がワクチン接種1回以下であることをお伝えします。
■香港政府、給与8,000香港ドルを補助
香港政府は雇用支援計画として、月給30,000香港ドル以下の従業員がいる雇用主に対して、1人あたり最大8,000香港ドルを毎月3ヶ月間補助すると発表しました。詳細は後日発表されますが、約130万人の従業員が対象となり、5月~7月の従業員の給与補助がおこなわれる見込みです。
ただし、コロナ第5波の影響を大きく受けていない業界「大手スーパーマーケット、薬局チェーン、不動産管理、銀行、金融機関、通信、宅配など」は対象外となります。
■本日、コロナ制限令に関する中間発表
本日、新型コロナ関連の制限令に対する中間発表がおこなわれています。4月20日以降の制限令の方針を中心に、国際線の乗り入れや香港入境者の隔離期間についての説明もあるようです。
また、ワクチン未接種者のレストランや施設への立ち入りを禁止とする「ワクチンパス」について、ワクチン3回接種を必須とする予定日が6月30日から5月31日に前倒しとなりました。今後のワクチンパスは「4月30日、5月31日」に実施されます。
段階①:現在、18歳以上は1回接種必要、12~17歳は1回接種必要
段階②:4月30日から18歳以上は2回接種必要、12~17歳は1回接種必要
段階③:5月31日から18歳以上は3回接種必要(2回目接種から9ヶ月経過している場合)、12~17歳は2回接種必要(1回目接種から6ヶ月経過している場合)
本日の昼、キャリーラム行政長官は制限令の緩和内容を以下のように発表しました。詳細は明日のニュースでお伝え致します。
・4月1日より、香港居住者の入境時の強制隔離を7日間へ変更。
・4月1日より、9カ国の着陸禁止令を取消。
・飲食店の制限は、4月21日より3ヶ月掛けて徐々に緩和。
・幼稚園と小学校の授業は、早ければ4月19日から対面授業開始。
■コロナ死者、88%がワクチン1回以下
香港政府が、コロナ第5波における死者5,435人のうち、88.3%がワクチン未接種またはワクチン1回のみの接種であったと発表しました。
死亡率では、ワクチン未接種者は2.58%、1回接種者は0.70%、2回接種者は0.09%。80歳以上の死亡率については、シノバックの1回接種者は5.83%、2回接種者は2.95%、ビオンテックの1回接種者は3.44%、2回接種者は1.51%となったことも発表しました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜20,082人(入境時・隔離中の発見3人、香港市中感染20,079人)、土曜16,597人(入境時・隔離中の発見14人、香港市中感染16,583人)、日曜14,149人(入境時・隔離中の発見4人、香港市中感染14,145人)、感染者合計は277,058人(陽性者合計1,047,690人)、死者合計は5,896人、入院者数は10,742人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,464,871人(91.5%)(シノバック2,785,787人、ビオンテック3,679,084人)、うち2回目接種が5,581,396人(82.1%)(シノバック2,241,754人、ビオンテック3,339,642人)、3回目接種が2,484,411人(シノバック849,144人、ビオンテック1,635,267人)となっています。
本日より、12歳以上の免疫不全者を対象に4回目ワクチン接種の受付が開始しました。政府アドバイザーの袁國勇教授は「厳しい制限を続ければ、来週には1日の感染者数は約10,000人に減少、数週間後には数百人まで減少する」と予想しています。