3月17日からロックダウンの可能性
本日は、早ければ3月17日から10日間のロックダウンの可能性があること、小学校と中学・高校は夏休み前倒しで4月18日まで授業停止となること、隔離なしの海外往来を徐々に再開したいと財政長官が話したこと、安心出行アプリのリスク通知機能が停止したことをお伝えします。本日からドラッグストアのマニングスの53店舗、稻香の全レストランが営業停止を発表しました。
■3月17日からロックダウンの可能性
昨日、食物及衛生局のソフィア・チャン局長が香港商業電台ラジオ番組で「香港全体のロックダウンの可能性は排除できない。公衆衛生の観点から見て、強制検査の効率を最大限に高めるべきだ。そのためには人の流れを減らす必要がある」と発言しました。
ソフィア・チャンの発言の後、スーパーマーケットに人が押し寄せ、商品棚が空になった店舗もありました。さらに、大手スーパーマーケットのパークンショップが全270店を閉鎖するとの噂がインターネット上で流れ、パークンショップが噂を否定する発表をおこなうという騒ぎも発生しました。
その後、キャリー・ラム行政長官は「落ち着いてください。強制検査期間に外出を禁止するかは検討中で、根拠のない噂を流してパニックを起こさないように。米や麺などの主要な食品は通常どおり供給がある」と呼びかけました。また、香港政府は「冷蔵肉、水産物、野菜などの生鮮食品を毎日継続的に香港に供給し、食料供給が安定している。食料を備蓄しないように市民に呼びかける」とプレスリリースを発表しています。
ロックダウンについて香港メディア星島日報では「情報提供者によると、早ければ3月17日から10日間のロックダウンが実施される可能性がある。株式市場は閉鎖せず、必須の用事や診察を受けに行くなどは許可されるだろう」と報じています。
■小中高、夏休み前倒し。4月18日まで
昨日、教育局局長の楊潤雄が「香港内の全ての小学校、中学・高校は遅くとも3月17日までに夏休みの開始を前倒して、4月18日(イースター連休最終日)まで授業を停止すること」と発表しました。私立とインターナショナルスクールについては「夏休みを前倒せずに通常のカリキュラムのままオンライン授業を継続できる」と発表しています。
■隔離なしの海外往来が徐々に再開か?
陳茂波(ポール・チャン)財政長官がラジオ番組で「研究によると、コロナ第5波は約2ヶ月で終わる可能性がある。ワクチン接種率を高めて、中国や他国から薬を購入し、徐々に海外との隔離なし往来を再開する望みがある」と話し話題になっています。
■安心出行アプリのリスク通知機能が停止
訪問場所にコロナ感染者がいるとスマートフォンのLeaveHomeSafe(安心出行)アプリに通知が届く「リスク通知機能」が停止しています。この件について衛生署の歐家榮は「香港中で感染者が急増しておりリスク通知はもはや不可能だ」とコメントをしました。
注意点として、リスク通知機能は停止していますが、現在の法律では施設入場の際にLeaveHomeSafeアプリでQRコードスキャンをしなければ5,000香港ドルの罰金となります。また、ワクチンパスのルールではワクチン未接種がLeaveHomeSafeアプリを使用せずレストランなどに入った場合は10,000香港ドルの罰金が加算されます。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日34,466人(入境時・隔離中の発見4人、香港市中感染34,462人)、感染者合計は80,121人(陽性者合計205,780人)、死者合計は744人、入院者数は5,882人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,165,326人(89.0%)(シノバック2,599,742人、ビオンテック3,565,584人)、うち2回目接種が5,207,721人(77.2%)(シノバック2,019,084人、ビオンテック3,188,637人)、3回目接種が1,741,356人(シノバック638,555人、ビオンテック1,102,801人)となっています。