新型コロナ急拡大、香港政府の対応
香港の新型コロナウイルスの域内感染者が土曜日342人、日曜日342人と急拡大しており、キャリーラム行政長官は「制限を厳しくするかを火曜日に話し合う」、「助成金の第6弾として200億香港ドルは準備する」、「ワクチンパスの詳細を発表する」と話しました。
食物及衛生局は「旧正月の活動参加者からクラスターが発生してさらに拡大する可能性がある。4人以上の集まりをさらに厳しくし、制限対象施設を増やすことが考えられる」とコメント。公務員事務局はメディアRTHKで「制限対象施設を増やすこと、レストランでの人数制限をさらに強化することを検討」と話しました。
学校での対面授業について。現在は2月21日(月)まで「幼稚園、小学校、中学・高校、塾」での対面授業が停止。4月のDSE試験(日本でいうセンター試験)を受験する中学6年生(日本の高校3年生)のみ特別に対面授業が許可されている状況ですが、教職員の労働組合は「感染の波が収まるまで対面授業停止を延長するべき。DSE試験を受ける中学6年生も対面授業を停止してDSE試験は延期するべきだ」と教育局に呼び掛けています。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、金曜131人(入境時・隔離中の発見1人、香港市中感染130人)、土曜351人(入境時・隔離中の発見9人、香港市中感染342人)、日曜342人(香港市中感染342人)、感染者合計は14,664人(陽性者合計15,408人)、死者合計は213人となっています。感染経路不明は320件以上となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が5,408,598人(80.1%)(シノバック2,091,863人、ビオンテック3,316,735人)、うち2回目接種が4,858,544人(72.1%)(シノバック1,813,117人、ビオンテック3,045,427人)、3回目接種が1,030,966人(シノバック413,537人、ビオンテック617,429人)となっています。
1回目のワクチン接種率は80%を超えました。大埔、啓徳、西営盤、黄大仙、深水埗、沙田、屯門で、下水サンプルが新型コロナウイルス陽性であったためロックダウンが実施され、61か所で強制検査がおこなわれ無料検査場は最大6時間待ちの行列となりました。