香港の新型コロナウイルスの関連ニュース

更新日:2022年01月27日
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欧州商工会

本日は香港の新型コロナウイルスの関連情報として、在香港の欧州商工会が「香港は2024年まで世界から遮断され外国人が流出」するとの報告書ドラフトを作成したこと。香港の空きオフィス面積が記録的な高さとなっていること。感染症医学会の林緯遜副会長が「香港政府は現実的な対応をし、制限緩和をするべき」と話したことをお伝えします。

■在香港の欧州商工会の報告書ドラフト
ブルームバーグ社が、在香港の欧州商工会議所が作成した報告書ドラフトを入手し、以下の記述を確認したとのこと。最終版で変更が加えられるかは不明のようです。

「香港は2024年まで世界の大部分から遮断され、外国人労働者や幹部が大規模に流出する可能性がある。孤立からの脱却シナリオがあるならば、中国が強力なmRNAワクチンを開発して14億人の国民に接種させることだろう。香港と世界の往来再開は2023年後半か2024年前半と予想できるが、香港の半閉鎖状態が続くことに企業は備えるべきだ。国際企業は香港の代わりに他のアジアの都市に地域オフィスを置く計画を検討すべきだ」

■香港の空きオフィス面積が記録的な高さ
不動産会社CBRE香港は、2021年12月時点での空きオフィス面積が845,000平米(サッカー場158個分)となり記録的な高さと伝えています。不動産オーナーは、家賃無料期間やリース期間の変更、中には内装費用を負担してテナントのニーズに応えるようになっているとも伝えています。

香港メディアThe Standardでは「中国との往来制限により中国企業の入居が減り、グローバル企業からの需要も減少している。各デベロッパーでは新オフィスタワーの建設がパンデミック前から進められている。」と需要と供給の不釣り合いを指摘しています。

■感染症医学会の林緯遜副会長のコメント
香港の感染症医学会の林緯遜副会長は「オミクロン株との闘いは長引くので、香港政府はもっと現実的な対応をとるべきであり制限を少し緩和してもよいだろう。旧正月期間、市民はあまり家に滞在しないだろう。午後6時以降の店内飲食を禁止とした結果、ランチに出掛ける人が増えて結局混み合っている」とコメント。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、昨日107人(入境時・隔離中の発見7人、香港市中感染100人)、感染者合計は13,262人(陽性者合計13,626人)、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が5,300,487人(78.6%)(シノバック2,036,399人、ビオンテック3,264,088人)、うち2回目接種が4,771,393人(70.8%)(シノバック1,775,192人、ビオンテック2,996,201人)、3回目接種が860,015人(シノバック373,547人、ビオンテック486,468人)となっています。

香港の観光スポットとしても人気が高い有名寺院「黄大仙(ウォンタイシン)」は、旧正月の最初の3日間一般向けは閉鎖となり、4日目から再開します。昨日は、東涌(トンチョン)と彩虹(チョイフン)の住宅でロックダウンがおこなわれました。