第五弾の助成金、40億香港ドル(約590億円)を準備
本日は、香港政府が第五弾の助成金に少なくとも40億香港ドルを準備すること、オミクロン株の感染者が参加した政府関係者誕生日パーティー会場レストランを起訴する可能性があること、オミクロン株の香港内感染のきっかけとされるキャセイパシフィック航空に法的措置をとる可能性があることをお伝えします。
■第五弾の助成金、40億香港ドル(590億円)を準備
キャリーラム行政長官が「第五弾の助成金に少なくとも40億香港ドル(約590億円)を準備する。さらに必要な場合は議会からの承認を求める。」と話しました。香港政府の命令により営業停止などの影響を受けた店舗や業界が対象となる予定で、詳細は1月14日(金)に発表されます。詳細が発表されましたら皆様にお伝えします。
なお、助成金の第一弾は1,300億香港ドル、第二弾は1,370億香港ドル、第三弾は240億香港ドル、第四弾の助成金は64億香港ドルでした。
■議員の誕生日パーティー会場を調査。起訴の可能性も
キャリーラム行政長官は「14人の政府関係者と20人の議員などが参加した180人以上のパーティー会場となったレストランReserva Iberica Tapas Bar & Restaurantが収容人数の規則に違反していた可能性がある。食物環境衛生署からの調査結果をまもなく発表する予定だ」と話し、起訴の可能性も示しました。このパーティーは1月3日に開催された中国全人代の香港代表の洪為民の誕生日パーティーであり、オミクロン株の感染者が参加していたため、政府高官を含む100人以上が隔離センターに移送されるという大きな問題になっています。
■キャセイパシフィック航空に法的措置をとる可能性
キャリーラム行政長官が「キャセイパシフィック航空が新型コロナウイルス対策の規制を遵守しているかを調査しており、問題がみられて完全な証拠が得られた場合には法的措置をとる」と話しました。香港では新型コロナウイルスのオミクロン株の香港内感染の拡大が懸念されていますが、キャセイパシフィック航空のクルー(44歳男性)が自宅隔離ルールを守らずに外食していたことがきっかけとされています。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、昨日21人(入境時・隔離中の発見13人、香港市中感染8人)、感染者合計は12,980人、死者合計は213人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が5,051,076人(75.0%)(シノバック1,900,258人、ビオンテック3,150,818人)、うち2回目接種が4,706,495人(69.9%)(シノバック1,750,675人、ビオンテック2,955,820人)、3回目接種が564,716人(シノバック269,182人、ビオンテック295,534人)となっています。