もうすぐ中秋節、月餅やランタンの準備が開始
9月21日(火)は中秋節(中秋の名月)です。多くの会社が夕方前に仕事が終わり、翌日の9月22日(水)は休日になります。中秋節は中華圏の伝統的な行事であり、お世話になった方に月餅(げっぺい)を贈る習慣やランタン祭りが開催されるなど沢山のイベントがあります。
中秋節とは旧暦8月15日で元々は秋の豊作を願う祭事ですが、現在の香港では「家族や親戚で集まり食事をする」、「お世話になった人へ月餅やフルーツを渡す」、「灯籠(ランタン)や伝統行事を見る」、「月見」などが主な風習となります。起源は中国の殷(紀元前17世紀頃~紀元前1046年)時代にまでさかのぼると言われています。
中秋節には、月餅(げっぺい)と呼ばれる月に見立てた形のお菓子をお世話になった方々に送る風習があり、予約販売が既にスタートしています。月餅は貰いすぎても困るが、貰えなくても寂しいという不思議な食べ物です。パンダクッキーなどの有名土産を販売している奇華餅家(Kee Wah Bakery)では、月餅を500香港ドル以上買うと20%オフになるというキャンペーンが開始されています。ファストフードチェーン店の大家楽(Cafe De Coral)や香港最大級の飲食グループ美心(Maxim)では、定番の月餅が30%から40%以上安くなっています。人気のハーゲンダッツ月餅やペニンシュラ月餅は既に売り切れ続出とのこと。
香港の漁村エリアの大澳(Tai O)では9月11日から9月30日まで「大澳水郷花燈節」というランタン祭りが開催され、その準備が始まりました。街中には2,500を超える色鮮やかなランタンが飾り付けられ、夜になるとランタンに明かりが灯されて幻想的な街に変化します。
その他、中秋節の9月21日(火)には香港のテーマパーク「オーシャンパーク(海洋公園)」に55,740平米以上の広さの「ウォーターワールド」がオープンすることも話題となっており、休日を利用して訪れる市民も多そうです。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日0人(7月31日以降初)、感染者合計は12,114人、死者合計は212人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,182,838人(対象者約680万人中61.5%)(シノバック1,533,296人、ビオンテック2,649,542人)、うち2回目接種が3,502,575人(シノバック1,308,189人、ビオンテック2,194,386人)となっています。