6月26日(土)、アップルデイリーが発行停止か
香港メディア「アップルデイリー(蘋果日報)」は6月26日(土)の朝刊を最後に発行を停止する方針のようです。国安法違反の疑いでアップルデイリーの発行会社および関連会社の資産が凍結されているため事業の継続が難しいと判断しており、昨日は英語版メディアとオンライン金融ニュースが停止され、従業員のほとんどが退職しています。
また先ほど、関連メディア「ネクスト・マガジン(壹週刊)」の停止が発表されました。ネクスト・マガジンはアップルデイリーと同じグループが発行している雑誌で、時事、政治、経済、娯楽と幅広い内容を取り扱っています。
6月17日(木)に国安法違反の疑いでアップルデイリーなどのメディアを発行するネクストデジタル社の創業者ジミー・ライ氏と幹部が逮捕され、関連3社も外国勢力との結託罪で起訴され資産1800万香港ドル(約2億5000万円)が凍結されました。
6月20日(日)の時点では、通常業務を数週間継続できるだけの現金しか手元に残っていないと述べており、ジミー・ライ氏のマーク・サイモン顧問はBBCの取材に対して「すべての銀行口座が機能しておらず何もできない。資金がなければ発注ができないし経費の払いもできない。現金の出し入れができなければ支払いの約束もできない。新聞は売店に置かれているが売り切れとなれば新しい新聞はもう発行できない。」と語ったようです。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日7人(域内感染者15日連続0人)、感染者合計は11,897人、死者合計は210人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約1,998,700人(人口の約26.7%)(シノバック871,900人、ビオンテック1,126,800人)、うち2回目接種が約1,308,800人(シノバック537,800人、ビオンテック771,000人)となっています。