プリペイドSIMの実名登録の規則が承認
本日2回目のニュースとして、香港政府がプリペイドSIMカードの実名登録の規則を承認したこと、4月の小売売上高が前年同月比12.1%増の270億香港ドルで3ヶ月連続プラスとなったこと、香港政府が発行する最低保証利率2%のiBondの受付が開始されたことの3つのニュースをお伝えします。
■プリペイドSIMの実名登録の規則が承認
香港政府は行政会議にて、2022年3月からプリペイドSIMカード購入時に、実名での登録(氏名、誕生日、IDカード情報)が必要となる規則の制定を承認しました。規則の制定は電話詐欺などの犯罪対策に有効であり、当局は緊急時に令状なしで電話会社からユーザー情報を取得できるようになります。
プリペイドSIMカードの購入枚数にも制限ができました。2022年3月から個人が購入できるプリペイドSIMカードは各電話会社で10枚ずつ購入が可能、企業は各電話会社で25枚ずつ購入が可能となります。香港政府の商務及経済発展局局長の邱騰華は「企業が4社の電話会社から25枚ずつプリペイドSIMカードを購入すれば100枚購入できる」とコメントをしました。
規則は2段階で施行され、2021年9月1日からの6ヶ月間はユーザー情報の登録システムを構築するための期間が電話会社に与えられます。2022年3月1日からはSIM購入者の実名登録が始まります。
なお、すでにプリペイドSIMカードを使用している場合は2023年2月23日までに実名登録をおこなう必要があります。
■4月の小売12.1%増、3ヶ月連続プラス
香港政府が4月の小売売上高が前年同月比12.1%増の270億香港ドルとなり、3ヶ月連続のプラスとなったことを発表しました。小売売上高のうち6.8%がオンラインセールスであり前年同月比27.2%増となったとのことです。
■政府が保証利率2%のiBondの受付を開始
昨日から6月11日(金)の午後2時まで、第8弾の「iBond(アイボンド)」の購入受付が開始されました。iBondとは香港政府が発行する最低保証利率付きのインフレ連動型債券のことで、利回りは香港の消費者物価指数の平均インフレ率に連動し、配当を6ヶ月ごとに受け取ることができます。
今回発行されるiBondは年間の最低保証利率が2%となり、150億香港ドル分が6月23日に発行され、6月24日に上場する予定です。今朝はiBond の購入のため、銀行に列を作る市民の姿が見られたようです。