尖沙咀でもマンション住民全員を隔離施設へ
尖沙咀(チムサーチョイ)の金巴利道にある「ビューティーマンション」の住民1人からN501Y変異株の感染者がみつかり、昨晩、住民全員(約40世帯)が21日間の強制隔離施設に移送されました。先日は東涌(トンチョン)のタワーマンション「カリビアンコースト」でN501Y変異株の感染者がみつかり、4月30日(金)に1,027人が21日間の強制隔離施設へ移送されていました。
強制検疫に移送された東涌マンションの外国人家族(父、母、7歳、5歳)は香港メディアThe Standardに「夫婦共にワクチンを2回接種し14日間以上過ぎている。コロナ検査も陰性なのに隔離施設で21日間の強制検疫となった。これではワクチン接種を迷っている人はワクチン接種をする理由がないだろう。システムの欠陥だ」と政府への怒りの声をぶつけたようです。さらに、「隔離施設は小さな2人部屋に分けられ、21日間の接触が禁止されている。ベッドも小さく、初日は生活必需品もなかった。連絡用の電話に連絡をしても応答がない。厳しい環境だ。」とも話したようです。
香港政府の衛生署は、ワクチン接種者の強制検疫について専門家と議論した結果、変異株のデータは十分でないため免除できないと決定したようです。呼吸器系専門医の梁子超も衛生署の判断に賛成しており「ワクチン接種により感染リスクは減るが、感染を100%防げるという意味ではない」と話しました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日2人(域内感染者0人)、感染者合計は11,787人、退院者合計は11,447人、死者合計は210人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約971,900人(人口の約13.0%)(シノバック445,800人、ビオンテック526,100人)、うち2回目接種が約557,600人(シノバック322,600人、ビオンテック235,000人)となっています。